反格差社会キャンペーン的な記事が目につく。
その一方で、勝ち組の人たちの
自由競争礼賛的な発言も目につく。
端的には「もっとがんばればいいんだ」。
中間的立場のグレイな人としては、
お互いキャンペーンしあってもなぁ、
という感じがする。
キャンペーンしあっている谷間で、
本来の問題が見えなくなっているような感じ。
完全に格差の無い(結果平等)社会も、
完全に弱肉強食な社会も、
どちらも良くないのは明らかなので、問題は、
1)どの程度の格差が健全なのか?
今の日本は、まだ格差が足りないのか、
それとも、もう格差がありすぎなのか?
1次元的尺度では捕らえきれないとは思うが・・・
2)格差をエスカレートさせずに、ほど良い程度で安定させる方法は?
結局は、富の還流(負のフィードバック)の設定によるだろうから、
税制が重要なのか??
しかし、公的システムが非効率だから、
それ以外のルートの還流はないのだろうか?
3)不公正な格差固定を防ぐ方法は?
今後は、教育機会の偏り、など、暗黙のうちに機会平等が
崩れてくることも多いと言われている。
たまたま不景気な時代に就職年代になった、などもそうだ。
といったところだろう。
冷静な議論と建設的な制度設計を望みたい、
って、ひとごとじゃあいけないんですけどね・・・
要は、それぞれの人が、
なるべく十全にそれぞれの能力を発揮できて、
その能力に応じて、あまりひどい格差がつかない程度の
生活ができる、というのが良いのだろうと思うのですが、
機会と富の分配システムの設計がなかなか難しいんでしょうね。
能力や貢献の評価に、あまりたくさんのコストをかけると、
全体としては不経済になるから、
完璧に公平な分配なんてありえないわけで、
いかに、お手軽に、しかし、それほど文句のでない分配が
できるシステムにするか、が問題。
これまでにも、いろんな工夫がなされてきているので、
時代にあわせてパラメータ調整してゆけばいいのかもしれないが、
経済が地球規模になってしまった現在、
局地的な歪をコントロールすることが
よりいっそう難しくなっているとは思う。
この問題に関して、今後、なんらかの
ブレークスルーが起こることはあるのだろうか?
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