三木清さんの「人生論ノート」を解説していた。
成功と幸福とを、不成功と不幸とを
同一視するようになって以来、
人間は真の幸福が何であるかを
理解し得なくなった。
成功は"過程" であり、幸福は"存在"である。
これは確かにそのとおりだなぁ・・・
成功どころではなく、刹那的な感覚、
おいしいものを食べたとか、
きれいなものを見たとか、そういうことを
幸福と考えているようでは全然いけないなぁ。
ひとが外套を脱ぎすてるように
いつでも気楽にほかの幸福(偽りの幸福)は
脱ぎすてることのできる者が最も幸福な人である。
しかし真の幸福は
彼はこれを捨て去らないし
捨て去ることもできない。
彼の幸福は彼の生命と同じように
彼自身と一つのものである。
この幸福をもって彼は
あらゆる困難と闘うのである。
幸福を武器として闘う者のみが
斃れてもなお幸福である。
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