あるがままを愛してくれる母と
映画の冒頭では、
世俗に生きるか、神にゆだねるか、
どちらかを選ばなければならない、
と言われる。
しかし、どちらかを選ぶ
というのはなかなか難しいことだ。
神にゆだねて、出家してしまえばいいが、
みんなが出家したら世の中はたぶん成り立たない。
世俗に生きる人も、神にゆだねる人も
両方必要に思われる。
そうであれば、なんとか、
両方をうまく融和させたような
生き方はできないものだろうか?
この二つの矛盾をどう解決するかは、
人間にとって普遍的なテーマの一つだと思う。
「人為と自然」や「秩序と混沌」
にもつながっている。
「あるがままに上を目指す」
「あるがままに成長する」
というのがひとつの答えとしてよく言われる。
強く抑圧しなければ、程度の差はあれ、
人は自然に成長してゆく。
社会としても豊かになってゆく。
草木にだって、隣に生えていても、
成長の速いものと遅いものとがあるから、
成長の速さを比較してもしかたがない。
成長するということは、
違う自分になるということではなくて、
自分の本来の姿を見出す、
ということでもある。
ひとつの答えではあるのだが、
どこかごまかされた感じがしなくもない・・・
おそらくは、解決できる、とか
解決しよう、どちらかを選ぼう、
と考えてはいけないのかもしれない。
矛盾しているものをそのまま
抱え込むしかないような・・・
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