オンリーワンとナンバーワン

ナンバーワンよりオンリーワン、
が最近の定説だが、
これらはそもそも比較するようなものなのだろうか？

ナンバーワンは、社会組織の中での自分の位置づけ。
オンリーワンは、自分自身として生きること。

これは比較するものではなく、
両方が存在するものだ。
そして、どちらを選ぶというようなものではなく、
この二つの間のずれが問題なのだ。

人は一人ずつすべて違う、というのはそのとおりで、
オンリーワンとして生きるのは、
人間の生き方としては本来的なものだが、
それが必ずしも社会的に高く評価されるわけではない。

ずれが無ければ幸せだが、
ずれが大きい場合にはけっこうつらい状況になる。

オンリーワンで生きられれば幸せだが、
そうできる人はそれほど多くはない、
というのが事実ではなかろうか？

だから、オンリーワンでいい、
と軽く言ってしまうのは、
そういうリスクを無視していると思う。

本来の生き方を思い出させる、
という意味はあるが、
それ以上のものではない。