平野啓一郎さんの「ある男」を読んだ。
こちらもミステリー仕立てで、
すぐに引き込まれて、
あっという間に読了した。
途中、人間関係がややこしくて
訳がわからなくなりかけたが、
弁護士である主人公が整理してくれるので
最終的には納得できた。
ミステリーであり、恋愛小説であり、
家族小説であり、社会派小説であり、哲学的でもあり、
とてもよくできた作品だと思う。
テーマは「愛にとって過去は必要なのか」。
「本心」につながる言葉も多く出てくる。
「名前」というのは、究極のラベルであり、
便利だが、差別の根源でもある。
小説を読んだり、ドラマや映画、お芝居を観たり、
というのは、誰か他の人の人生を生きる、ということで、
それによって救われる人もある、ということだなぁ、
などと思いながら読んでいた。
ミステリー仕立てだと、
先を知りたくなって
どんどん飛ばし読んでしまうので、
また後でゆっくり読み返してみたい。
映画も公開されるようなので、楽しみだ。
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