サントスのアシストからの
玉田のゴールは気合が感じられて、
とても気持ちよかったが、
全体としては、個々の選手のボール扱いの技量、
選手相互の意思の疎通、の両方で、
差は歴然としていた。
ワンタッチでパスを鮮やかに回して、
最後にシュート、という
テレビCMのようなシーンを、
いともたやすいことのように
何度も演じるブラジルの選手たち。
それに対して、
相手が取れないボールを出しては、
お互い叫びあって、必死に言葉と身振りで
何かを伝えようとしている
日本の選手たち。
日本人は、ラグビー、バスケット、サッカーのような
リアルタイムの協調が要求される種目は、
歴史的な理由から苦手なのかも、
などと考えてしまった。
(野球は、かなり分業されているので、
ちょっと違うように思う。)
本来、「あうんの呼吸」は、
日本人が得意とするところのはずなのだが、
ダイナミックに激しく変化する状況中で、
ある程度離れた選手同士が呼吸をあわせる、
というのは難しいようだ。
よくわからないが、ベースとして、
基本の約束パターンのようなものが必要なのだと思う。
誰かがAゾーンでボールを持ったら、
別の人が自動的にBゾーンに走りこむ、
というような??
もしかしたら、ある程度わかりあえてしまうので、
かえって、そいういう約束ごとを決めて、
体にしみこませるような練習がしにくい?
もちろん、ジーコの指導スタイルの問題も
あったのかもしれない。
上手な選手がコーチをするときの問題点は、
なぜできないのかがわからない、ということだ。
おそらく、ジーコには自明な約束ごとで、
多くの日本の選手には体得できていないことが
たくさんあったのだろう。
ディフェンスも、宮本がいないせいもあってか、
子供のサッカーのようにボールの近くに
選手が集まってしまうことが多かったと思う。
勝負の世界は厳しい。
勝つためには、しっかりした戦術が必要で、
奇跡を頼んでいてはだめだ、
ということが身に染みて感じられた。
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