画家にして、溝口監督の映画の衣装なども手がけた方が
特集されていた。
ちょっと不気味な感じの絵は
いまひとつ好きになれなかったが、
その中で、印象に残る言葉があった。
生きているということは、穢いということだ。
言われてみればそのとおり、なのだが、
虚を突かれた感じがした。
確かに、わたしたちは、みんな、
穢いところから生まれて、
美しいものに憧れ、
しかし果たせずに、
日々を穢く生きて、
穢いところに戻ってゆく。
美しい絵や音楽は、
その穢い生の上澄みだけを捉えているに過ぎない、
とも言える。
しかし、その特集の後、アートシーンでは、
箱根のポーラ美術館でやっている
ピカソの展覧会が紹介されていて、
そこに出品されていた、
ピカソが息子を描いた絵は、
なんというか、やはり、天使のようだった。
生きていることは穢い、
だからこそ、そこから逃れたくて
こういう絵を見ては、
自分のめざしている、理想とするものを再確認し、
感動する、のかもしれない。
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