二つの話題が取り上げられているが、
二つ目の、「持続感染」の可能性についての
研究成果がかなり怖い。
岡山大学の墨智成准教授と
豊橋技術科学大学の原田耕治准教授
の共同研究の成果で、
元となるプレスリリースは、7月12日に、
岡山大学、豊橋技術科学大学の
両方から発表されている。
汎用的な宿主内免疫応答の数理モデルを開発し、
COVID-19 のデータに適用した結果、
平均的な感染度合いであっても、
ウイルスが完全に排除されずに
持続感染が続く可能性があるという。
持続感染していると、
ヘルペスのように、体力や免疫力が
弱ったときに、何か症状が出る
という可能性がある。
これが、COVID-19 の
長く続く後遺症の原因の一つ
とも考えられるということだ。
その原因は、SARS-CoV-2 が、
全身の臓器に感染できるという
性質を持っていることらしい。
ウイルスの生存にとっては
理想的な状態だと思うが、嫌だなぁ・・・
ただし、この研究は医学的なものではなく、
あくまでも数理モデルに基づく
シミュレーションのようなので、
いくつか疑問はある。たとえば、
1)数理モデルの正しさや精度は
どう評価、担保されているのか?
2)実際の患者で、持続感染していた
事例を確認しているのか?
3)特に症状なく持続感染しているときには、
抗原検査で検出することはできるのか?
など。
元の論文(iScience 掲載)はこちら。
オープンアクセスになっていて、
PDF もダウンロードできる。
時間のあるときに読んでみたい。
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