日々の寝言~Daily Nonsense~

太く短く 対 細く長く

太く短くか、細く長くか。

どちらが良いとか悪いとかではなくて、
生き方の大きなスタイルとして
両方があると思う。

細く長くなんて、絶対耐えられない。
人生は勝負だ。という人もいれば、
厳しい勝負には絶対耐えられない。
ほどほどでいいからのんびり生きたい。
という人もいるし、多くの人は中間で、
ときどき勝負して、疲れたら休みたい、
という感じだろう。

これはもう、遺伝子レベルの話のように思えて、
短期的にどうこうできる話ではないし、
実際、両方のタイプがいたほうが、
種全体としての生存には有利になると思う。

そうはいっても、時代背景によって、
どちらの生き方が適しているかは変化する。

戦後の日本においては、
比較的良いバランスが保たれていたと思う。

勝負したい人は勝負できたし、
のんびりしたい人もそんなにひどい生活には
ならなかった。

地域共同体というセーフティネットも
ある程度は機能していた。

しかし、ここにきて、
誰もが個人の単位で勝負を強いられて、
勝負に勝たないとかなり生活が悪くなる、
というふうになってしまっている。

特に、既得権の無い若い人たちに
その傾向が著しい。

大競争時代。

資源を少数の先進国で独占していた時代が終わり、
グローバルレベルの経済大競争になっているので、
しかたがない面もあるのだろうが、
細く長く生きたい人にとっては
かなり厳しい時代だ・・・

これまで何度も書いてきたように
勝負したい人たちの陰にうまく隠れる、
というのが一つの戦略だが、
誰を選ぶかはかなりリスキーな勝負になる。

結局、これからの世の中、
どこかで勝負することは避けられない、
ということのようだ。

細く長くのタイプの人は、
そういう時代をどう生きるか?

せめて負けにくいように、
何かしら10人並の技を早めに身につけておいて、
筋の良い勝負師に必要とされるようになっておく、
というくらいしか思いつかない。
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