このあいだ、NHKで、病室で毎日絵手紙を書いていた
女の子のことが取り上げられていたが、
毎日かかさず何かをする、というのは、大変なことだ。
ブレーメンの世界卓球、日本女子チームは、ほんとうに惜しかった。
あと1ポイントのなんたる重さ。健闘を讃えたい。
ドバイの羽生さんは、7ラウンドまで終わって、
3勝1敗3引き分けの4+1/2 ポイント。
試合結果のページ
今日のゲームは、再びGMとの闘いで、最大の山場だ。
ここでなんとか踏みとどまれば、
IM の条件クリアが見えてくる。
京都では、武豊騎乗のディープ・インパクトが
圧倒的な強さで勝った。
伊豆半島の東方沖の地下10キロでは、
マグマがくだを巻いているようだ。
さて、本題は、フィリップ・K・ディックのこの小説。
ずいぶん久しぶりに手に取った。
第二次世界大戦が、枢軸国側の勝利に終わった、
という世界を描いている。
部分的には筋は通っているのだが、
全体としては、何を言いたいのかよくわからない、
悪夢のような、不条理な感じがする小説。
それでいて、強く惹きつけられるものがある。
現実の世界もまた、悪夢のようなもの、だからか。
読み終えた後、ずいぶん久しぶりに、
強い虚無感に襲われた。
世界のすべては仮象であり、
自分が生きていることも含めて、
すべてが無意味だ、という感覚。
如月小春さんが書いたところの、
(そしておそらく彼女の命を縮めたところの)
「無意味の夢の島」だ。
宇宙的なスケールで見れば、
宇宙の辺境の銀河系の辺境にある惑星の上で、
何かが生きている、などということは、
私の体にとってのマクロファージ一匹ほどの
意味もないことだ。
それなのに、われわれは、未だに、
出し抜きあい、搾取しあい、貶めあい、
殺しあって、生きている。
ほんのささやかな幸福を維持するために、
それがどうしても必要なことであるかのように・・・
何かが決定的に間違っていないか?
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事