日々の寝言~Daily Nonsense~

竹本健治「匣の中の失楽」

イシグロさんの「充たされざる者」に続いて、
Kindle で買って読んだ。

ずっとずっと昔に読んだことがあって、
そのときには、現実と虚構が混じり合う
小説の趣向にとても驚いたことを、まだ覚えている。

これは現実なのか、虚構なのか?
これは夢なのか、現実なのか?
これは遊びなのか、本気なのか?

解けない謎だ。

今回再読してみても、その点は面白かったし、
ちりばめられているいろいろなオカルト的な
薀蓄も面白かったが、でも、昔ほどは感動しなかった。

個人の認識論よりも、
社会的なことのほうに興味が移った
ということなのかもしれない。

ちょっと残念。

 * * *

それにしても、分厚い本がスマホの中に入って、
いつでも簡単に読めるのは、
とてもよいと思う。

特に、ハヤカワ文庫や
カドカワノベルズなどが
安く読めるのは素晴らしい!

さて、次は何を読もうか?
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