「風の又三郎」のように、
映画化するのが難しい原作だと思うが、
静かな良い映画になっていた。
スペクタクルなシーンはほとんどなく、
人々の心理的な動きだけでドラマが進んでゆく。
個々には印象に残るシーンはあったのだが、
心の動きが全体としてうまく描けていたか、
と言うとやや疑問。
人だけが動いている、空疎な感じのシーン
もいくつかあった。
現実の中に想像を埋め込むやり方や、
シーンがぶちぶち切れるのも、
ちょっと気になった。
しかし、そんなことはどうでもよくなるほど、
魔女役のおばあさんのキャスティング
(サチ・パーカー)は素晴らしく、
圧倒的に印象に残った。
「魔女の宅急便」でメジャーになり、
その後、いろいろな作品が作られている
「(魔女による)少女のブレークスルー」の物語。
主役?の女の子(高橋真悠)は、
よくがんばっていたと思うが、
「花とアリス」の頃の蒼井優がやればなぁ・・・
と思ってしまうのは、ファンだからしかたない。
「魔女」というのは、依然として
<使える>キャラクターだ。
「がばいばあちゃん」とか、
最近亡くなられた「ターシャ・チューダー」
とかもそうだし。
しかし、そんな「魔女」も、
時代の変化にあってとまどっている、
という物語でもある(こちらが主かも)
「おせん」を思い出した。
「それが時代ってやつですか」
それでも、こんなおばあさんが
いつまでも居てほしいものだ。
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