「大江健三郎という病」って、タイトルからして、大上段な感じ。
大江健三郎さんて、何かを象徴、代表しているんだろうか?
私には、かなり特殊な人という感じがするんですが・・・
最後のパラグラフもなかなかすごい。
「社会主義は1990年前後に崩壊したが、それに寄生していた大江氏のような精神的幼児や、さらにそれに依拠していた朝日=岩波的メディアは、まだ生き残っている。彼らが退場し、その子孫である団塊の世代が一線から退いたとき初めて、人類史上最大の脇道だった社会主義を清算できるのだろう。」
うーん・・・
「人類史上最大」って、どういう尺度でなんだろう?
「清算できる」って、どういう意味なんだろう?
なんかいつもに似ず、ちょっと粗っぽい印象。
「こういう人々を「自虐史観」と呼ぶのは見当違いである。彼らは日本という国家に帰属意識をもっていないからだ。大江氏のよりどころにするのは、憲法第9条に代表されるユートピア的国際主義であり、すべての国家は敵なのだから、彼らの反政府的な議論は他虐的なのだ。」
ここは賛成。でも、
「国家」とか「軍隊」にトラウマを持っている人は多いと思う。
「権力というのは、弾圧的で、悪いことをすることが多い」
「軍隊は暴走して戦争を起こすことが多い」
というのは、必ずしも間違っていない。
渡辺一夫先生風(おこがましい・・・)に言えば、
国家に絶望するのでもなく、
国家に期待しすぎるのでもなく、
生きるための道具の一つとして、
国家がより良いものになってゆくように、
不断の努力をしないといけない
のだが、なかなかそういうふうにはならないのは、
どうしてなのだろうか?
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