「今の子供はかわいそうだ」という、
よくある話になった。
世の中全体の多忙化、
危険化、住宅高層化、など
いろいろな理由で、
学校や塾以外での「学び」の機会が
大幅に失われていると思う。
結局、知識はある程度得られても、
それ以外の、より良く生きてゆくために必要な
智恵のようなものを学ぶ機会がほとんど無い。
最近の学生は無気力だ、
などとよく言われるが、
もしそれが本当であれば、
そういうふうにしてしまったのは
大人の責任だろう。
学びの機会以外にも、
日本社会の老化現象なども
強く関係するとは思うが。
子供時代には、
そうやって学びの機会を得られず、
社会人になっても、
パートや派遣では
仕事のスキルを学ぶ機会が得られない。
そういう「学びの機会を与える」というのは、
短期的にはコスト=負担になることなので、
社会全体でそれを負担する覚悟をして、
半ば強制するくらいにして整備しないと
どんどん失われる方向に流れるのだろう。
それでも、優秀な人間は、
世界のどこに行っても暮らしてゆけるだろうが、
普通の人間は社会全体が沈下すれば、
一緒にずぶずぶと沈んでゆくしかない。
明治維新くらいの社会変革が起こらない限り、
先行きは全く暗いと言わざるを得ない。
社会の中の「溜め」が
どんどん少なくなっていると思う。
それでも、うわべに見えている部分は
あまり変化していない、というのも
かえって不気味だ。
特定の世代、年代など、
どこか、見えない部分に
大きなしわ寄せが行っている
ということなのだと思う。
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