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ビジネス間隔を持つ研究者の育成も大学の使命
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。
日経新聞12月27日付け『日本の科学技術力』の欄。
一橋大学専任講師の清水洋氏が執筆された記事『大学の基礎研究減少は国の損失 企業とすみ分け必要』について若干の異論があります。
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大学の基礎研究比率の低下について『最近の産学連携で産業界が大学に実用化に近い成果を強く求めている動向も影響している』と清水氏は述べておられます。
同氏が指摘する『実用化に近い成果を求める』背景には、これまでの産学連携がうまく機能していなかった結果だと思います。
うまくいかなかった理由について、2009年3月に出された科学技術政策研究所の報告書は、『大学自身のアカデミックな研究と産学連携活動のバランス』について産学間の認識のズレを指摘しています。
日本の産業界が競争力を失いつつある今日、実用化に遠い研究に対して企業が資金提供してくれるはずがありません。
大学が社会に役立つ研究しかやってはいけない、と申し上げるつもりはありません。
が、ビジネス感覚を持つ研究者の育成も大学の重要な使命だと思います。
『すみ分け』ではなく、基礎研究と応用研究の『バランス』を重視すべきではないでしょうか。
今日もお読みいただき有難うございます。
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