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地球温暖化は人為的影響か?

2009-12-13 01:28:15 | 日記
地球の温度が変動してきたのは多くの証拠によって支持されており、異論を唱える人を聞いたことがない。これからも気温は上昇したり下降したりすると考えるのが自然だ。
その変動に人間の活動が大きな影響を与えているかどうかが問題となっている。

日本ではエコブームらしく、地球温暖化は人為的影響であり、エコ生活をすれば気候温暖化は防げる、あるいは緩徐に出来ると盲目的に信じている人が多いようだ。マスコミの論調の影響だろうか。日本の新聞等を読むと、記者の科学知識の低さにいつも驚かされる。世間に流布している膨大な科学データの正しい読み方を知らないとしか思えない。必然的に記事が非科学的になるが、気にとめない人がほとんどなのだろう。

世界では、冷静にその仮説(人為的影響で気候が温暖化している)を検証しようと多くの組織が研究を続けている。その頂点に立つ研究グループの一つがCRU (Climate Research Unit) である。その代表がデータを改竄したのだからひどい。「人為的影響が無くても気候は現在のように変動する」という Null Hypothesis が否定できなかったからといって、データの解釈の仕方を変えるというのはいかがなものか。ちなみに、データそのものを書き換えなくても、都合の良いデータだけ選ぶ行為は立派にデータ改竄である。

逆に解釈すると、長年研究したけれど人為的影響が気候変動に重大な影響を与えていると証明できなかったということである。もちろん、だからといって、人間の活動が無視できるという訳ではない。

新聞等ではわかりやすくするためという旗印のもと、科学的には首をかしげたくなるような図表の改変が横行している。(ただ無知なだけかも知れないが)それと同じレベルの行為を科学者が行ってはいけない。ましてや、各国の政策に(COP15も含めて)影響を与える国連の報告書(IPCC)である。

日本のエコ、アメリカの Go Green に基本的に賛同するが、大義名分についてはまだ懐疑的である。


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