面白いと評判の冲方丁著天地明察を読んだ。
悲しい性で、本文中の幾何学の問題をつい解いてしまった。
例えば、最初の問題は、三角関数を使えば簡単。
3:4:5の直角三角形の1角を半分にすると、1:3:√10と1:2:√5の直角三角形ができることを知っていればもっと簡単。
sin, cos を使わないとすると、ピタゴラスの定理と相似形だけでも解ける。
立派な数学者が苦しんだとは思えない。
もっと難しい問題でないと現実味に欠ける。
登場人物の変化にも乏しく、単調な人物描写に終始している。
渋川春海を助けた人々も個性はあるが、薄っぺら(一面的)で深みがない。
一方、題材として面白く、しかも良く下調べがされている。
文体もすっきりしていて読みやすい。
潜在的な筆力を感じる著者だけに次回作を期待しよう。
悲しい性で、本文中の幾何学の問題をつい解いてしまった。
例えば、最初の問題は、三角関数を使えば簡単。
3:4:5の直角三角形の1角を半分にすると、1:3:√10と1:2:√5の直角三角形ができることを知っていればもっと簡単。
sin, cos を使わないとすると、ピタゴラスの定理と相似形だけでも解ける。
立派な数学者が苦しんだとは思えない。
もっと難しい問題でないと現実味に欠ける。
登場人物の変化にも乏しく、単調な人物描写に終始している。
渋川春海を助けた人々も個性はあるが、薄っぺら(一面的)で深みがない。
一方、題材として面白く、しかも良く下調べがされている。
文体もすっきりしていて読みやすい。
潜在的な筆力を感じる著者だけに次回作を期待しよう。