多分 文化の日(11/3)の振替だと思うのですが、平日なのに仕事がお休みでした。
その、お休みな事に気がついたのが2日前で 夜中、、ネットで予約できるお店を探して
お昼を食べに行く事にしました。
伺ったのは 南青山の IL TEATRINO DA SALONE さんです。
ネットで探して、美味しそうだな、、と最初に目についたお店でポチッと予約したのですが
今 お店の情報を調べると 横浜のサローネ2007さんの系列なのですね。
サローネって名前はついてるなとは思っていたのですが、、、
お店は 広尾、渋谷、表参道、、どの駅からもちょっと離れていて、、
私は表参道から途中インテリアショップに寄り道をしながらテクテクと15分ぐらい歩いて伺いました。
事前にGoogleStreetViewで見ていたので迷いませんでしたが、ちょっと路地っぽい通りの
地下に有るので はじめてだと通り過ぎちゃうかも。
階段を降りていくとバブリーだった頃のお店を彷彿させる ソファーの置かれた
広めのウェイティングスペースが店外に。。 程なく案内していただきました。
店内はサービングスペースを囲むL字型カウンター席が8席。
個室やテーブルのスペースもあるそうです。
サービスや、会話もカウンター越しで それがこのお店の一つのコンセプトになっているようです。
カウンターメインと言っても、火を使った調理はドアを挟んで別室となっていますので
ライブキッチンの様には調理の音は騒がしくはありません
お料理は昼、夜同じの 8500円の月替りのコース(サ、税込で9818円)と
ランチの数量限定の5000円コース(こちらは この値段がサ、税込)があるそうで
月替りのコースを頂きました。
当日のメニューの詳細を絵にしたものを食事の最後に頂きました。
写真撮影も快諾してもらったので 写真と頂いた説明の絵で順を追って行きたいと思います。
当日は8人のカウンターに 私を含めて 3組 4名
その後 個室にも予約のお客さんが来ていたようですが カウンターは
広く使うことができてゆったりです。
テーブルセッティングは Gold 金属の敷物にコース全部のカトラリーが最初から並べられているスタイル。
やっぱり プチバブルな雰囲気が狙いのなのかな。
飲み物は よくある 料理に合わせてちょっとずつテイスティングできるセットをお願いしました。
月替り8,500円のコースに追加する形で13,000円との事。+4,500円と結構差が有る?
グラスワインの値付けが1,500-3,000円と結構良いお値段だからかな、、と思っていたのですが
実は この13,000円と言うのは サ、税込
ベースの8,500円と比較するのであれば サ、税抜金額で言うと11,255円だそうです。
(会計の際に アレ、なんか安い??と気が付きました)
まずは スプマンテ FONGARO 伊でも北の方のスプマンテの作り手のようです
甘さの少ないすっきりとした辛口スプマンテで 好み。
突き出しは 揚げパン+生ハム(ニョッコフリット) を再現した ちっちゃい揚げパンに生ハムを挟んだもの
小さくてもちゃんと揚げ+生ハム感がしっかり。
もう一つはパイ生地にチーズをたくさんふりかけたもの 手づかみでサクサクっと頂きます。
石の器はそれぞれをはめ込む穴が掘ってあります(笑)
前菜の前に、、と言う前置きで すべての料理に使用しているという
シチリアのオリーブオイルと塩と塗ったフォカッチャ(の柔らかいところ)みたいなパン
ミネラルを感じるオリーブオイルの香りが広がります。
さて、前菜は3種類。 トップはこちら 「astice con pompelmo」
で、、この実物がこちら
オマール海老とグレープフルーツの定番かとおもいきや、、
フェンネル、ラベンダーの香りがなんとも上品、、
海老とラベンダーってたまに聞きますけど 食べたのはじめてかも。
合わせたのは kofererhof コフェレルホーフと言う
舌を噛みそうな作り手のやはり北のほーのリースリング。
ほとんどオーストリア国境のあたりでドイツの品種を使ってるんですね。
甲殻類ですから、、合わないわけがありません。
前菜その2 「cervo in crosta」
ジビエの鹿肉のパイづつみに色んなソース
赤ワインベースのソースをメインに チョコ味のクリームペースや
ほろ苦い根セロリのピューレ、エスプレッソパウダーなど
色々な変化を楽しめます。
で、、実物がコチラ。チョコは 私的には 微妙でしたがエスプレッソは結構イケました。
根セロリはピッタリです。 色んな味を楽しむには 鹿がちょびっとだったかな。
ワインはこちら
Bartolo Mascarello Barbera d'Alba Vigna San Lorenzo
しっかりとした赤で チョコっぽい風味も。。
前菜3品目は こちらのお店のスペシャリテの”タコ”。
ソースのアレンジが月替りなんだそうです。
65℃で3時間 コトコト煮込んだ食感を楽しんで欲しいと、、
その実物がこちら
伊栗の甘いソースにセロリがアクセント
タコは たしかに柔らかいのにプリプリ。
ローマで食べたあの食感。。
ワインは シチリアの GUCCIONE
トッレビアーノと言う品種100% (シチリアでは珍しい?)
栗とこのワインの組み合わせは どこか他のお店でも頂いた様な、、
定番なんですかね。
このテースティングコースの ワインはBIOで集められているようです。
お魚です。「pescatorice e lenticchie」
Rana Pescatrice = あんこう と レンズ豆って事ですね。
もっちりしたあんこうに レンズ豆の優しいお味。パンチェッタの塩気がアクセントに。
合わせたのは ピエモンテの TRABIC
このあたりになると記憶がおやしいですが なめらかなメルロー だったと思います。
コースも中盤。 パスタ その1
「Tagliolini ragu affumicato」 pesce spada カジキマグロの ”アッフミカート” 燻製の
ラグーソースのパスタです。
ラグーといってもカジキマグロはゴロンと入っていて。
強めの風味でちょっと中華をイメージさせるような仕上がり。
揚げパン粉のサクサクっとした食感も特徴的でした。
強い味のパスタに合わせたのが ラモレスカと言うシチリアの白。
黄金色(ほとんどオレンジ)です。 口に含む前は甘い香りだったのですが
飲んでみると意外にアルコール感の強い辛口。パスタに負けていませんでした。
パスタその2は
イノシシのラグーパスタ。「Umbricelli ragu di cinghiale」
ここまで 繊細で立体的なお料理が続いて お店のカラーなんだなと
思っていたら こちらは いかにもイタリアンと言うガツン系のジビエパスタ。
卵を使わないウンブリチェッリはトッポギみたいなしっかりした歯ごたえ。
ラグー うまい! ペコリーノチーズも大胆な塊で入っていました。
ワインは 9 (nove) CENTO アルコールって感じで 鉄っぽくもあって
ジビエに合わせた意図がよく分かる一杯でした。
さて、メインのお肉 は子羊(バンザイ!)。
ストゥファート”煮込み”と有るように 65℃で 8時間(!!)も煮込んでいる
こちらのお店のスペシャリテだそうです。
繊細で上品な仕上がりですが 羊の風味はしっかり。
羊好きには嬉しいメイン。
盛り付けに時間がかかったか ちょっと冷めちゃってたかな。
(そもそも65℃か、、)
ワインは、、おお さすがメイン サンタマリアのブルネッロ
このライオンマークは自分でも買った記憶があります。
結構高かった様な。。
こちらの テイスティングコースは他のお店よりちょっと(値段の)良いワイン
が出てきますね。。 コースとの差額料金を考えるとかなりお得な気がします。
ドルチェの前に スプーンでチーズを。
こちらは8種類のチーズ(+トッピング)で2000円のオプションなのですが
ワインのテイスティングコースではそのうち2品を選んで頂けます。
デザートワインは追加でお願いしました。
Marco Sara un Piculit dal dis
Doluce おばあちゃんのタルト
我が家風ってことでしょうね。甘すぎる場合はレモンの皮で調整。
どのお料理も 立体的、繊細、 よく考えられてるなーと言う品々ばかり
カウンターでおしゃべり前提の接客 という前提を頭に入れておけば
おすすめできますね。
イタリアンの醍醐味の ”うまーーい”と言うダイレクト感がもう少し欲しい気もしましたが
それはお店のカラーなので、、
特筆はお値段。 基本的には夜も同じ値段になるはずで
これだけワインを楽しんでも13000円ちょっと。。
ココ数年では一番のコストパフォーマンスな気がします。
さて、
記憶が確かなうちに、、、と一気に書き上げましたが
ちょっと 長かったですね。
最後までお付き合いいただいた方 ありがとうございます。
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IL TEATRINO DA SALONE
HPがあるのですが goo BLOG は**.jpをリンクとして許してくれなくて、、
食べログを貼っておきます
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13110652/