チャン・グンソクとキム・ギドク監督の予想外で特別な出会い

チャン・グンソクとキム・ギドク監督の予想外で特別な出会い

俳優チャン・グンソクと映画監督キム・ギドクの出会いが話題だ。2人の出会いは、キム・ギドク監督の23番目の長編映画『人間の時間』にチャン・グンソクが出演することにより劇的に叶った。

若い韓流スターとして華やかなイメージが強いチャン・グンソクと現実批判的で社会的通念を破る映画演出家の出会いは、それ自体で特別だ。権威と名声だけを考えるなら世界の巨匠となったキム・ギドク監督の映画に出演することがそれほど変わったこととは言えないが、世間の注目や人気、興行するかどうかを考えざるを得ない制度圏のスターの立場から考えれば、チャン・グンソクの選択も型破りな歩みに違いない。特にチャン・グンソクの場合、6年ぶりの映画出演となり苦慮が大きかったと知られている。それにもかかわらず、カムバック作としてキム・ギドク監督の映画を選んだのは、やはり作品が持つ重みと話題性を念頭に置いた判断だろう。韓流スターの華やかさを抑えてキム・ギドク監督特有の生々しさと破格の冒険にかける、一種のギャンブルを選択したという話も聞こえる。

キム・ギドク監督との特別な出会いはチャン・グンソクだけではない。今年で俳優デビュー60周年を迎えた「韓国映画の永遠のペルソナ」アン・ソンギも『人間の時間』に早くからキャスティングされて映画界の関心を集めている。彼がキム・ギドク監督の映画に出演するのは今回が初めてだ。これまで出演したほとんどの映画の中で破格さよりも重みのあるキャラクターを主に引き受けてきた彼が「国内外で物議を醸すことが予想される」破格的な素材の映画に出演したということだけでも、とても異例なことと受け入れられている状況だ。一方で演技の巨匠と演出の巨匠の調和がもたらすであろう驚きの相乗効果を期待する雰囲気も充満している。

キム・ギドク監督と映画で出会う意外な人物は他にもいる。まさに俳優アン・ソンギの次男であり、現職の写真家であるアン・フィリップだ。彼も映画『人間の時間』に出演する。彼が映画に出演するのは今回が初めてだ。全額奨学金を受け取りながらシカゴ美術大学で写真を専攻した後、写真家として活動している彼がキム・ギドク監督の映画に出演することも特別だ。演技をしたいという息子に良い経験になるだろうと推薦したというのがアン・ソンギの言葉だが、演技者を見る目が特別なキム・ギドク監督の目にかかったという裏話も聞こえる。違う映画ではあるが俳優オム・テウンとキム・ギドク監督との出会いも目を引く。

昨年7月に性売買問題を引き起こした後、自粛中のオム・テウンがキム・ギドク師団の映画を通じてカムバックを控えているというものだ。作品名は『ショベルカー』だ。キム・ギドク監督の弟子であるイ・ジュヒョン監督が演出した映画で、5月28日に閉幕したカンヌ映画祭でスチールを公開し注目を集めた。知られている通り、性的暴行は無嫌疑として結論が出たが性売買容疑は罰金100万ウォンの略式起訴処分を受け、今でもカムバックに対する非難世論が少なくない状況。したがってオム・テウンの立場から墜落したイメージの代わりに演技力で再評価される機会を得るためにキム・ギドク師団の映画を選んだと思われる。オム・テウンとキム・ギドク監督の出会いがどのような結果につながるか注目される。

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Citylife第582号(17.06.13日付) STAR TAP　
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