ファンタを止めるな!「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」注目作品をご紹介
愛と本能どちらが強いか?「人間、空間、時間、そして人間(仮題)」
注目のオープニング作品は、藤井美奈とチャン・グンソクが主演を務め、キム・キドク監督がメガホンを執る『人間、空間、時間、そして人間(仮題)』。
韓国で無期限の上映禁止になっていることで、話題になりました。
内容は、エグイ描写が含まれているけれど、実は映画を見終わった後の後味は、そんなに悪くないんです。
過去の戦争中、大砲で殺戮を行った元軍艦に乗り旅行する新婚カップル、詭弁だらけの国会議員と息子、売春婦たち、ゴロツキ、館長と乗組員、そして、たくさんの乗客たちと、船内で土を集め、卵を孵す不思議な老人。
特別扱いを受ける議員への反感から、暴力支配がはじまり、レイプ、殺人が起こります。
ところが、船が空に浮かぶという幻想的な事件がきっかけで、残りの食糧を奪い合うサバイバルに展開。
たびたび暴動が起き、常軌を逸し、限界を超えていく登場人物たち。
—「全員が死んだら、俺たちだけなら、もう一週間生きられる」
どんな極限状態にあっても決して失われないのは、生きる本能と、親子の愛でした。
愛と本能、どちらが強いのか、死ぬ、または生きる自分の役目は何なのか、名前のない登場人物たちが自問自答していきます。
同じ船の上の映画『ライフ・オブ・パイ』でも、極限状態で理性を乗り越える様子が描かれていましたが、『ライフ・オブ・パイ』が救出されるまでなのに対し、この映画は…。
どこが終わりなんだろう、と思えるくらいキム・キドク監督がしつこくテーマを手放さないで追い続けます。
そして、最後のシーンで、題名が「〜人間」となっているのにも納得がいくはずです。
激しい争いがあることで、大砲にまたがる女、無機質な軍艦を覆いつくす森が、妙にキレイなシーンでした。
(原題「Human, Space, Time and Human」公開日未定/ 製作:韓国/ 上映時間:122分)
こちら
愛と本能どちらが強いか?「人間、空間、時間、そして人間(仮題)」
注目のオープニング作品は、藤井美奈とチャン・グンソクが主演を務め、キム・キドク監督がメガホンを執る『人間、空間、時間、そして人間(仮題)』。
韓国で無期限の上映禁止になっていることで、話題になりました。
内容は、エグイ描写が含まれているけれど、実は映画を見終わった後の後味は、そんなに悪くないんです。
過去の戦争中、大砲で殺戮を行った元軍艦に乗り旅行する新婚カップル、詭弁だらけの国会議員と息子、売春婦たち、ゴロツキ、館長と乗組員、そして、たくさんの乗客たちと、船内で土を集め、卵を孵す不思議な老人。
特別扱いを受ける議員への反感から、暴力支配がはじまり、レイプ、殺人が起こります。
ところが、船が空に浮かぶという幻想的な事件がきっかけで、残りの食糧を奪い合うサバイバルに展開。
たびたび暴動が起き、常軌を逸し、限界を超えていく登場人物たち。
—「全員が死んだら、俺たちだけなら、もう一週間生きられる」
どんな極限状態にあっても決して失われないのは、生きる本能と、親子の愛でした。
愛と本能、どちらが強いのか、死ぬ、または生きる自分の役目は何なのか、名前のない登場人物たちが自問自答していきます。
同じ船の上の映画『ライフ・オブ・パイ』でも、極限状態で理性を乗り越える様子が描かれていましたが、『ライフ・オブ・パイ』が救出されるまでなのに対し、この映画は…。
どこが終わりなんだろう、と思えるくらいキム・キドク監督がしつこくテーマを手放さないで追い続けます。
そして、最後のシーンで、題名が「〜人間」となっているのにも納得がいくはずです。
激しい争いがあることで、大砲にまたがる女、無機質な軍艦を覆いつくす森が、妙にキレイなシーンでした。
(原題「Human, Space, Time and Human」公開日未定/ 製作:韓国/ 上映時間:122分)
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