「リレキショ」中村航著/河出文庫 は読者に勇気を与えてくれます。
この本を読んで感じたことは、意思と勇気が持つエネルギーはものすごく大きくて
それだけで人間が自由になれるんだぁ
ということです。
主人公の良は、ある日半沢橙子に拾われて橙子の弟になります。
良は履歴書を書くことで、アイデンティティーを形成してゆき、
一人の人間として自立していきます。
唯一の所持品である小型電気カミソリが、
彼にとって「どこにでも行ける切符(通称どこ1)」となって
彼の新しい生活を切り開いていくアイテムとなります。
そういっったアイテムが「どこ2」、「どこ3」と増えていって
彼は次第に成長してゆくのです
いざというときに、自分の意思を尊重したり
勇気を出せるアイテムを沢山持っている人は、幸せねぇ
と思います。
そういう「どこでも行ける切符」に囲まれて生きて生きたいと思いました
個人的には余韻が好きです
物事がうまく行かないときや、ポジティブ思考でなくなったときに読みたい
青春ファンタジー
私にとっての『どこでも行ける切符
』の一つ
おススメです