新美の蔡國強展、現美のデイヴィッド・ホックニー展の感想を書きあぐねて
(特にデイヴィッド・ホックニー展は気持ちが満たされすぎ、あふれて
なにも書けない感じで)、そのまま埼玉県立近代美術館の横尾龍彦展に
行って、ワタシ的には全部つながった感じなので、1記事で書きます。
横尾龍彦展は、鎌田東二氏の水沢勉氏との特別対談も目当て(大人気焦った。
追加席でぎりぎり入。岩笛・横笛・法螺貝実演、貴重)でした。
対談でくしくも、蔡國強氏との交流の話が出てきたり、横尾龍彦氏の見え方
への意識の向け方に、思わぬホックニーとの共通要素を見出したり。
横尾龍彦氏のことは実はよく知らなかったのです。
わたしはザオ・ウーキーがとても好きで(19世紀末ウィーンも好きですよ)、
だから横尾作品は、観てみればとても好きな部類の表現で、知ることができてよかった。
”霊性の作家” ”描くことそのものが供物であり、儀礼・典礼であった”(対談より)
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横尾龍彦 瞑想の彼方
埼玉県立近代美術館
2023年7月15日~9月24日
https://pref.spec.ed.jp/momas/2023yokoo-tatsuhiko
(2023.9.10)
デイヴィッド・ホックニー展
2023年7月15日~11月5日
東京都現代美術館
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/hockney/
(2023.8.20)
・じっくり観たり、繰り返し往復したりして、2時間以上の充実観覧。
・複数の瞬間が同時に1つの画面にある、という認識の仕方と表現がとても印象的。
・カップルが描かれているのをみるとかわいらしく。
・ノルマンディーの12か月圧巻(愛すべきものに満ち満ちている)
蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる
https://www.nact.jp/exhibition_special/2023/cai/index.html
国立新美術館
2023年6月29日~8月21日
(2023.7.2)
・”爆発”は破壊的なものであるはずが、その痕跡には美しさがあり、
宇宙の何か、挙動、か、が写し取られている。
・”爆発”とともに火花、光、の表現。祝祭がもたらす、ハレ、の気配。