著名だし折々映像や印刷物の中で作品を観る機会は豊富にあったけれど、
ちゃんと鑑賞したことはなかったように思う。
最初のエリア「神話の森へ」での印象は「熱量があるようなのに冷静」。
表現されているかたちや色から私の脳が"たぎる生命"を感じても良さそうな
ものなのに、体感的には"宇宙の静謐"。
わたしの感性に、分かり易くは触れてこない。
問いはあるような気がする。禅問答のような。
多様が多様のまま成立していて森っぽいな、と思ってそこが「神話の森」と
されていることに気づく。
大判が並んでいる所為もあるかな。フレームが視野に収まらないので
浴びる感じになる。
ルソーの精巧な変換、ブラックで楽しい。
滝のインスタレーション、合わせ鏡が何層もの奥行をつくっていて楽しい。
構成する写真が滝である必要はあるのかな?と思ったけど滝じゃなかったら
この空間は滝という概念を失うのか。
「死者の書」 一体この人には何が見えているのだろうか。
「Y字路にて」の最初のコーナーでは"なぜY字路"と思いながら写実に唸り、
ふたつめのコーナーで"Y字路"の昇華を観て圧倒された。
景色が景色を超えて、何かと交わって入れ代わって、地は水面になり
建物は秋の燃える紅葉の光景に、あるいは他の何かに。
寒山拾得の連作、
古典のおとぼけ味はそのままに、ポップ(パンク?)。トイレと掃除機。
足早ではなかったけれど、ゆっくりというほどゆっくりでもなく観て回って
丸々2時間。
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GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?
2021年7月17日~10月17日
東京都現代美術館
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/genkyo-tadanoriyokoo/
https://genkyo-tadanoriyokoo.exhibit.jp/
(2021.7.24)
ちゃんと鑑賞したことはなかったように思う。
最初のエリア「神話の森へ」での印象は「熱量があるようなのに冷静」。
表現されているかたちや色から私の脳が"たぎる生命"を感じても良さそうな
ものなのに、体感的には"宇宙の静謐"。
わたしの感性に、分かり易くは触れてこない。
問いはあるような気がする。禅問答のような。
多様が多様のまま成立していて森っぽいな、と思ってそこが「神話の森」と
されていることに気づく。
大判が並んでいる所為もあるかな。フレームが視野に収まらないので
浴びる感じになる。
ルソーの精巧な変換、ブラックで楽しい。
滝のインスタレーション、合わせ鏡が何層もの奥行をつくっていて楽しい。
構成する写真が滝である必要はあるのかな?と思ったけど滝じゃなかったら
この空間は滝という概念を失うのか。
「死者の書」 一体この人には何が見えているのだろうか。
「Y字路にて」の最初のコーナーでは"なぜY字路"と思いながら写実に唸り、
ふたつめのコーナーで"Y字路"の昇華を観て圧倒された。
景色が景色を超えて、何かと交わって入れ代わって、地は水面になり
建物は秋の燃える紅葉の光景に、あるいは他の何かに。
寒山拾得の連作、
古典のおとぼけ味はそのままに、ポップ(パンク?)。トイレと掃除機。
足早ではなかったけれど、ゆっくりというほどゆっくりでもなく観て回って
丸々2時間。
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GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?
2021年7月17日~10月17日
東京都現代美術館
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/genkyo-tadanoriyokoo/
https://genkyo-tadanoriyokoo.exhibit.jp/
(2021.7.24)