知識と教養？

先日、取り上げましたおもしろカボチャが出来ました（写真）
本当におもしろいカボチャでしょ？

今日はちょっと、難しいタイトルかも知れません。適当に読んでください。

みなさんにいろいろと雑学をご紹介していますが、あくまでも雑学であり知識や教養ではありません。

そこで今日は、みなさんが中学くらいで試験に出すから暗記しろと言われた、夏目漱石の草枕で、知が働けば、角が立つと言う一説がありましたが、これを題材にいたします。

この一説は、当時は何を意味するものだか解りませんでした。
これで国語が嫌いになりました。

しかし、また、読み直すと面白く、今の時代にも通用する一説だったのでご紹介しようと思いました。

「草枕」
山路（やまみち）を登りながら、こう考えた。
智（ち）に働けば角（かど）が立つ。
情（じょう）に棹（さお）させば流される。
意地を通（とお）せば窮屈（きゅうくつ）だ。
とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高（こう）じると、安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟（さと）った時、詩が生れて、画（え）が出来る。

ようするに、知識が目立ちすぎては、知識とは言えない。
教養が目立ち過ぎても、本当の教養とは言えない。
と言うことからの一説なのでしょう。

これを、「どどいつ」ではおもしろ可笑しく表現しています。

「丸い卵も切りようじゃ四角。ものも言いようで角が立つ」
あとは手拍子で♪あぁ～ギチョンチョン、ギチョンチョン～♪

私がよく飲みに行ったお店（三味線を弾く小料理屋）で教わりました。

丸い卵も切りようでは四角にもなります。物事を先入観や偏見で見ないように！
モノも言い方によっては、角もでます。人間は感情の動物ですから、言い方にも注意しましょう！との例えなのですね。

「漱石の草枕」と「どどいつで」でいろいろな見方をご紹介しました。

yuki

「どどいつ」とは七・七・七・五、二十六音という決まった形をとる詩で、よく三味線にあわせて詠いますね。