金木犀の花が散り果て・・・
「今年も行けなかったわ」と次女の声が聞こえてきそうです。
いいやん、家のを見やんでも、どこかからただよって来るやろ、
毎年この時期に交わす言葉です。
この満開を持って行ってひと目見せてやれたらと毎年わたし。
歳のせいか年々重たくなる会話です。
買い物をしていたら、主人が豪く丁寧にお辞儀をし合っているので、
私も傍へ深くお辞儀をしました、
「な~んや、やっぱり」とそのお方、遠縁の人でした、
主人の事はあまり覚えていなかったみたいで・・・
「奥さん見て思い出したは」と
聞くと、ちょっと忘れてて聞くのは失礼かと
頭を下げながらかんがえていたと・・・
歳を取って行くのは皆同じ、大笑いで「ごきげんようまた会いましょう」でした。
伊勢撫子