gooブログ「曇りのち晴れ」

たべもの歳時記

俳句たべものダイアリー二0一八年十月

十月 一日(月)晴 追掛けてみても届かず柿実る(柿)
十月 二日(火)晴 柿剥けば種のまだなしまだ固し(柿)
十月 三日(水)曇/晴 しめじ茸ひと束ほぐし汁の鍋(しめじ茸)
十月 四日(木)曇 新米の炊けて厨の灯の親し(新米)
十月 五日(金)曇 ピーナッツ大粒小粒でどのナッツ(ピーナッツ)
十月 六日(土)晴 茸炊く湯気の立つ釜宵迫る(茸)
十月 七日(日)晴 うどん鍋椎茸の切込み白し(椎茸)
十月 八日(月)晴 混沌と悩んでは落花生割る(落花生)
十月 九日(火)曇/晴 黒房のしがみついてる山葡萄(山葡萄)
十月 十日(水)曇 秋茄子のやわで歯の根の浮くほどに(秋茄子)
十月一一日(木)曇/晴 夕風にやわらぐ暑さ葡萄食む(葡萄)
十月一二日(金)晴 北窓を夕陽が照らし木通生る(木通)
十月一三日(土)曇 柿の枝に葉は無く瓦に実垂れる(柿)
十月一四日(日)曇 梔子の実の固さほど黄に熟す(梔子の実)
十月一五日(月)曇 いつになく夕ぐれ寂し黄飯炊く(黄飯)
十月一六日(火)曇 秋味の市場にぎわす紅旨し(秋味)
十月一七日(水)曇/晴 葡萄剥く皮の渋さが歯がゆくて(葡萄)
十月十八日(木)晴 唐辛子刻めばすき間風が吹く(唐辛子)
十月十九日(金)曇 無花果を割れば小粒の姉妹(無花果)
十月二十日(土)晴 柿実り残る夕陽の照り返す(柿)
十月二一日(日)晴 満足感得られず太るピーナッツ(ピーナッツ)
十月二二日(月)曇/晴 椎茸に沁み込む煮汁宵の闇(椎茸)
十月二三日(火)晴 秋林檎キッチン染めて陽は山に(秋林檎)
十月二四日(水)曇/晴 新米の炊けて厨房の朝始まる(新米)
十月二五日(木)晴 栗の殻笑って見てる鳥の声(栗)
十月二六日(金)曇/晴 川上の山より来たか吊るし柿(吊るし柿)
十月二七日(土)晴 空晴れて林檎かじれば歯に染みる(林檎)
十月二八日(日)晴 一杯のホットコーヒー朝薫る(ホットコーヒー)
十月二九日(月)晴 松茸を食べて今年も暮れはじめ(松茸)
十月三十日(火)晴 自然薯の摺られとろとろ椀の餅(自然薯)
十月三一日(水)晴 目鼻入れ南瓜化け出る商店街(南瓜)

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