中ほどからテンポよく物語が展開していくが・・・
その中ほどに題名の早蕨が出てくる。
私は和歌の知識がないので驚きました(笑)
源氏物語の宇治十帖にある早蕨の巻、このくだりを登場人物に解説させています。
小説の結末はハッピーエンドだが、源氏物語では姉妹の姉が、思いを寄せながら現生では結ばれない光源氏の息子薫との恋の物語とあった。
その妹が亡き父と姉に詠んだ和歌が・・・巻の名になっているとあった。
この春はたれにか見せむなき人のかたみにつめる峰のさわらび
ストーリーの中でこのくだりを語るきっかけの和歌を妹に言わせている。
心憎い人物配置の小説ですね。
石ばしる垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも
勉強になりました。
明日は俳句モードになるかな?
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