青葉のころに吹きわたるやや強い南風のこと。
例句に・・・
うごかざる一点がわれ青嵐 石田郷子
青葉をざぁーざぁーと鳴らしながら吹きわたる風の中で、
自分だけがその一点を動かずにいる・・・
どこか、あるいはなにかというものに心を盗られているのか。
若しくはそれらを承知の上で動かざる自分がいるのか?
下関市川棚から東へ、地名は忘れたが大楠があり山頭火の句碑がある。
大楠の枝から枝へ青あらし 山頭火
前句は青嵐の中に居る自分を一事物として捉えて詠み
山頭火は大楠を見上げその広がった枝をざぁーざぁー鳴らしながら過ぎるその風の行方を詠んでいるのか?
どちらもその吹きわたる風の真下に居ての句・・・
生きているいうことを瞬時に感じさせる力がこの風にあるんでしょうね。
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ふじ
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