玉虫の死して光のかろさなる かなぶんぶん生きて絡まる髪ふかし 歳時記から、二句とも野沢節子の句です。 虫の死は、地や枝葉を掴む力もない。 玉虫のあでやかな美しさも光沢もなくなっていく。 カナブンが髪に飛んできて髪に絡まっている。 すぐには飛び立てずにいるのが煩いのだが、それを払いのけたくなった自分も生きているのが煩わしいのでしょうか・・。 虫の生と死を詠んでいますが人の命も同じなんだと言っています。 あまりに暑いのでウォーキングも控えている。