一句鑑賞

伸びやかに雪柳、そして散り椿

雪柳が枝をぐんと伸びやかにしている。
花がびっしりと咲かせながら枝そのものもぐんと伸びている。
逆光でスマホに収めた・・・順光だと明るすぎて。



BGMはバッハのフルートソナタ♪
先日の文庫本・・・蜩の記の読後感が良かったのでもう一冊と・・・
「散り椿」を先週金曜に積文館新天町で買った。
今は半分ほ読み進んでいる。


散り椿とは八重咲きの椿のことだろう。
通常の椿はポトリと落ちる、落ち椿。

下関市吉田の東行菴・・・晋作のお墓があり梅林もある。
晋作の好い人というのか、うのさんの墓がある。
梅処尼とも云われ、その墓石は自然石の高さ数十センチ程であった。
墓の前はちょうど3畳ほどの平地(土のまま)となっていて、平地の端から一本の椿が数メートルの高さに枝葉を茂らせている。

花の色は・・・ピンク色で散る時は花びらを一片ずつ散らしていく。
その散るさまを偶然ではあるが立ち止まって見続けたことを思い出す。
東行庵の菖蒲池から晋作の墓などくまなく散策していて、その散り際に行きあった。

うのの墓石の前には花びらがびっしりと散り敷かれて私は踏み込むことが出来なかった。
しばらくの間、うのは晋作にどれほどの思いでいたのだろうかなどと・・・
考えてみてもその墓石の前には一面のピンクの花びら。
華やかな時も在ったのかと思った。

この景色は、4月の20日頃だった。
またいつかこの時期に訪ねてみたいと思ってからも10数年過ぎている。
同じ景色に出会うことが出来たらたぶん鳥肌が立つだろう。
それほどの美しさが今も記憶に浮かぶ。
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