ハイナンNETの日常

メンバーが気になってること、メンバーの日常、そして「イアンフ」問題関連情報を書いていきます☆

スタディツアー報告!

2007-06-13 10:14:53 | 活動報告
やわらかく湿った空気、海南島は東洋のハワイといわれる常夏のリゾート地です。
空港から三亜市街への道沿いには今が建設ラッシュの高層マンションが並び立ち、もう一方を振り返ればヤシの木とビーチが広がる、しかし、僕らの目的はあくまでスタディーツアーなわけで・・・。


今回のハイナンNET的な目的としては、原告1人1人へのご挨拶です。
これまで来日されたことがある方、ない方含めて、日本で支援をしているネットワークがあることをきちんと伝え、いろいろとお話したかったのです。


スケジュール的には弁護団と同行してくださった精神科医の先生がホテルで聞き取りを行い、ホテルから原告のおうちまでみんなで送りにいく、という感じで、あっという間に1週間が過ぎてしまいました。

裁判の内容に関わってくると思われるので、詳しい聞き取りの内容は書くことが出来ませんが、僕は幸いにも5名の原告の方の聞き取りに同席することが出来ました。聞き取りに同席して一番強く思ったことは彼女たちが現在でも60年以上前に受けた被害によって苦しんでいるということです。旧日本軍による加害が、解放後~現在までどれほど彼女たちの生き方をゆがめてきたのかを強烈に印象付けられる証言でした。

もう1つ、海南島に来なければ出来なかったのは、原告の住んでいるコミュニティを訪れることです。普段の暮らしぶり、どんなところに住んでいて、何を食べていて、家族は何人いて、とか。そんな1つ1つが証言だけではイメージが出来なかった部分を補って、「慰安婦」問題、というときに捨象されてしまいがちな1人の人間としての彼女たちがよりはっきりと浮かび上がってくるようでした。お邪魔したおうちでは、どこでもすごい歓迎を受け、ヤシやポロミー(ジャックフルーツ)など南国の果物を食べきれないほどいただいてきました。

じっさいに被害者の1人1人とお会いしてお話を聞いたり、一緒の時間をすごしたことで、原告への想いがより具体的になるとともに、これまで以上に原告と向き合っていくことを強く決心しました。


また、通訳をしてくださった方が教えている海南大学の学生と交流できたことも大きな収穫のひとつだったと思います。みんな日本語学科とはいえ、1年であれだけ話せるなんて・・・驚愕です。しかも、いきなり歌まで歌ってもらってしまった。かなりのハイパフォーマンス。
海南大学の学生は90%以上が大陸から来ているということで、海南島出身の学生は僕たちが話しをした中では1名しかいなかったのですが、ハイナンNETの活動にとても好感をもってくれて、こんど来るときは案内するので、ぜひまた来てください、と言ってくれました。

ともあれ、文章だけでは伝わらないことも多いので、みなさんぜひ一度海南島へいきましょう。


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2 コメント

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Unknown (イマーン)
2007-06-15 00:27:51
自分たちが行くことでおばあちゃん達が喜んでくれること、笑ってくれることを知ってほんとうれしかったです。



先生に海南島の安い行き方も聞いたし、これからもちょこちょこ行きたいですね☆
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ココナッツを (一反木綿)
2007-07-04 06:40:51
庭になっているココナッツをゴロンと落とし、
その場でナタで割って、中のジュースを飲ませてくれたとき、これは最高のおもてなしだなと思いました。

日本に来てもらっても、そんな「最高のおもてなし」をできたらいいですね(^^)。
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