なあ,パンク
それな!
ハミル「ササラが怒らないか心配だな・・・」
なあ,ワタル
なに,お兄ちゃん
なに,お兄ちゃん
ハミル「ニルヴァは好きな人いるのか」
ニルヴァ「ちょっと,やめてよ,内緒よ」
ハミル「兄として知っとかないと」
ニルヴァ「やめてよ,レディのプライベートに踏み込まないで!」
ハミル「じゃあ,どういう男がタイプなんだ」
ニルヴァ「私より弱い人よ」
ハミル「弱い人」
ニルヴァ「そうよ,ちょっといじわるするの,やめてよー,これが好きなの」
ハミル「趣味悪くないか」
ニルヴァ「失礼ね,かわいいじゃない」
ハミル「強い男じゃないのか」
ニルヴァ「弱いほうがかわいいわ」
ハミル「そういうものか」
ニルヴァ「強い男はプライド高いからケンカになるでしょ」
ハミル「お前もプライド高いからじゃないのか」
ニルヴァ「失礼ね」
ハミル「安心したよ」
ニルヴァ「なにがよ」
ハミル「フン,こういう男がいいわね」
なあ,ササラ
なんじゃ,ハミル
ハミル「ササラは側室とかたくさんいるのか」
ササラ「ワシはおらん,1人いれば十分じゃ」
ハミル「パンクか」
ササラ「そうじゃ」
ハミル「ササラって身分の割に一途だよな」
ササラ「ワシはオナゴは1人で充分じゃ」
ハミル「パンクのことが好きなんだろ」
ササラ「フンッ」
ハミル「あっ,パンク!」
パンク「ハミル,久しぶりね」
ハミル「パンク,相変わらずパンクだな」
パンク「フフッ,いたの,あなた」
ササラ「ハイ」
ハミル「ハイ?,ササラ,そんな言葉遣いだったか?」
ササラ「ええ,いつもと変わりありません」
ハミル「?」
パンク「この人いつもこんな感じよ」
ササラ「・・・」
ハミル「ササラ,大大名だよな」
パンク「戦以外はてんでダメよ」
ササラ「すみません」
パンク「あっちも全然パンクしてないし」
ハミル「あっち?」
パンク「あっちよ,あっち」
ササラ「💧」
ハミル「あっちか」
パンク「あっちはパンクどころか童謡よ」
ササラ「💧」
ハミル「ササラ,俺の胸で泣いてもいいぞ」
ササラ「良いか?」
パンク「あなたも男なら側室とるとかして,男を磨きなさいよ」
ササラ「いや,ワシは」
ハミル「パンク!それは違うぞ!ササラはな,パンクのことを愛してるんだ!」
パンク「そう,それならなおさらね,他の女とも関係して欲しいわね」
ハミル「浮気してこいってことか」
パンク「ちょっとくらいパンクしたほうがいいってことよ」
ササラ「パンク・・・」
パンク「ほら,こんな世の中だから,浮気が悪い,不倫・最低っすね,みたいな,みんなが右向いたらみんな右向くみたいな,左向いたらそれは馬花ものみたいな,別に浮気したって不倫したっていいのよ,私がしてこいって言ってるんだもの,私がいいって言ってるんだから別にいいじゃない,遊んで男磨いてこいって言ってるのよ,ホラ,私からしたら悪いことじゃないでしょ,世間が勝手に悪いことって決めつけてるだけでしょ,自分の頭で考えない馬花がみんなと同じ方向向いていい子ぶってるだけよ。
ホラ,ニュースでよくやってるわ。妻に浮気されたくらいでメソメソして,たかが不倫くらいで,たかが不倫くらいで,たかが不倫くらいで。それはお前が男として負けただけじゃない,不倫した方が一方的に悪いって決めつけるじゃない,そんなこともないのよね
,いつまでも愛されてたら浮気されないだろうし,愛されてないっていうか,負けてるだけよね。結婚してるってアドバンテージじゃない,そのアドバンテージがあるのに他の男に寝取られるなんて..男として負けてるのよね。なんで諦めないのかしらね。しょうがねーなで終わればいいじゃない?それにホラ,相手のことを真剣に想ってるんだったら,浮気や不倫されたら喜ぶべきでしょ。自分が真剣に想ってる男や女が,自分よりももっと好きな相手に出会えたんだから。よかったなって言ってあげなきゃ。本当に好きな相手と出会えたんだな,おめでとう。じゃあ,そいつと幸せになってくれ。
自分のことしか考えてないと,あいつ俺(私)がいるのに浮気しやがって。
相手のことを考えると,好きな人ができたんだな,よかったな,
本来,浮気や不倫ていうのは祝福されるべき行為なのよね。常識や秩序を破ってまで結ばれたい人と出会えたんだもの。
愛って素晴らしいわ」
ササラ「バタン!!」
ハミル「ササラ,大丈夫か!あ,泡吹いてる!!救急車!!!」