馬花 110 ハミルEN 1年1組

2024-10-31 03:18:00 | ハミルEN
血縁ではなく、金で家族を築く

俺たちは

私たちのハミルENは血ではなく金を選んだんだ

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あいつは
俺の恋人はある男から、告白のラヴレターを受け取った
あいつは迷った
俺は彼女があの男の元へ行っても構わない
ただ
彼女の腹には俺の赤ん坊がいた
それだけだ
人生の始まりには
我が子の産声だけは
俺が聞いてやるべきだと思った

もういいぜ
行けよ
何処でも

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結婚を無くす
邪魔だからだ

結婚しない生き方を選ぶ
違う
婚姻制度自体を消すんだ

俺たちハミルENは
金で家族を築いている

同一生計だ
全員の収入を合算して
等しく分配する

今、俺たちには
40人の大人がいる
全員で月に1,600万の収入がある

ホストのスミカは月600万稼ぐし、
ダイヤなんかは無職だから0だ

スミカは600万をハミルENに預けて
40万を受け取る
無職のダイヤも40万を受け取る

全員が同じ金額で生活をする

これが、俺たちハミルENの家族の形態だ

個人
個人に分配が行われる
個人の集合体が家族だ

誰もが個人
血でなく金で繋げば
誰とでも家族になれる

同額の分配を行い
貧富の差を完全に消滅させる
金をならす

金の屋根の下にいるんだ
金で絆を紡ぐ

愛を見るんだ
愛を知るんだ
愛を食べるんだ

金を消すために
金で繋ぐ

金の霞で愛がよく見えない
金の霞を消し去り、
愛を直視する
目玉が焦げるほどの愛を見る

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なぜスミカは600万稼いで40万で受け入れるか?
知らねえ
アイツに聞けよ

でも、そういう変なやつがいねぇと
平らにならねぇ

平たくいえば、愛だ
博愛だ
自己犠牲だ
これが何人できるか

家族だからできんだよ

なあ
住処



ふん、知らねえよ

俺はただ・

金で愛は買えねぇ

俺はホストだ


金を譲れば
愛してもら・

・・・・

生まれた時から
例外除けば
結婚した夫婦の下に生まれ、
結婚の制度自体が正しいのか
どうなのか
考える隙を与えない
与えられない

クリスマスもそうだし
誕生日もそうだし

当然の物として頭に刷り込まれている

婚姻制度を生き抜くことは宿命

我々は結婚の犠牲になった

小さな檻に収まる

自由を歌う
自由の唄を詩う

檻の中にいるから様になる

破壊と創造

血縁を壊して金銭で
家族を組み直す

LOVE&PEACE

自由は難しい
自由は危険

FREEDOM

あの時、鼻水垂らした
半ズボン

自由研究したか

軽井沢の旅行記作って褒められたっけ
下手くそな工作して、何作ったっけ
アサガオの観察?

思い出せない

なら、やれよ

自由研究

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はい
ぼくは
おとな1ねんせいです

馬花 109 瑠璃 20年2組

2024-10-29 03:14:00 | 
「うう、ああ」
「ユー君、ちょっと待って、そのまま!」
「ん」

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いつものユーメの部屋のベッド

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「やっぱり、すごい!」
「お前ハカルの好きだな、時間計ったり、長さ測ったり」
「15.7cm。すごいすごい!調べたら日本人の平均は13cmくらいって書いてあったよ」
「そうなのか」
「やっぱりユー君のは大きいと思ってたんだ」
「まあな」
「自覚あるの?」
「当たり前だろ。20年男やってんだぞ」
「そうなんだ。デカッ」
「それより、ちょっと、続き」
「うん」

180秒

「はあ、宝の持ち腐れだな」
「お前そういうこと言うなって」
「天は二物を与えないか」
「意味合ってるか」
「いい一物持ってるのに」
「おまえ」
「ユー君なんかね、調べたらね。男の人って年とると遅くなるんだって」
「まあ、そうだろうな」
「知ってるの」
「いや、普通人間の身体ってそんなもんだろ。年齢が上がれば反応とかも落ちるだろ」
「楽しみだね、ユー君」
「ん」
「30代とか40代とかになったら、ユー君すごいかも」
「まあ、な」

萎んだユーメを触れるイケル

「でも15.7cmとは。恐ろしや」
「ふん」
「なに喜んでんの」
「別に喜んでねぇよ」
「嬉しそう」
「えっ、それは」
「嬉しいの?」
「そりゃ、でかい方がいいだろ」
「そうだよね。ユー君、これ、日本代表になれるよ!」
「馬花!恥ずかしいだろ」
「恥ずかしいの?」
「お前、僕はチンコ日本代表ですっていうのかよ」

アハハ

「ユー君、私ね」
「うん」
「初めて、モデルのオーディション受かったの」
「うそ!スゲェじゃん!」
「うん、ずっと落ちてたのに」
「良かったな」
「嬉しい?彼女がモデルっていったら」
「あゝ、うん、まあ、そうだな」
「髪ね、縮毛矯正やめたでしょ」
「うん」
「傷むし、定期的にやらないといけないから面倒くさいし。私の場合根本からやらないと、根本が跳ねてるから。だから伸びたらすぐだし。もう爆発頭のままでいいやって開き直ったんだけど。そしたら、初戦で撃墜できた」
「それ、たぶんさ、やっぱり目立ったんだよ。目立つし、バースト頭で出てくる女ってあまりいないから。オーディションする方だって、刺激が欲しいんじゃないのか」

イケルが右手で髪に触れる

「チン毛頭の勝利だな!」

ビュン!
右手が空を斜めに切り裂いた

スタッ、トントン

「ん?」

女は下のみ下着のままキッチンに向かい、シルバーに光る金属を取り出した

「それは私が小学生の頃にある男子から揶揄われて、悔し涙した言葉!決して口に出してはいけない。全然違う!私は根本が縮れているだけ」

呆然と立ち尽くす、パンツのみの男

「殺す」

ヤバいマジか

金属を両手に襲いかかる女
左に躱し、後ろに回り込む男
そのまま右手で腕を掴み、左手で抱きしめた

「落ち着け!イケル!悪かった!」
「殺してやる」
「フォークじゃ殺せないだろ・・」

そのまま強く抱きしめたまま、優愛が生花瑠に語りかける

「なあ、イケル、引き分けにしよう。この前おまえは俺に早漏野郎って言った。俺は傷ついた。俺は今、生花瑠にチン毛頭って言ってお前を傷つけた。すまない。お互い傷ついたし、傷つけた。なあ、引き分けにしよう」
「う、う」

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あーん

ユーメの左手はイケルの左乳首を転がしたわ
快感が憤怒を食い千切って、イケルはフォークを床に降ろしました
フォークがカタンって音を立ててね、始まりの合図を鳴らしたの
そのままディープな唇の格闘が始まったし、こんな時だから彼のホルモンは限界突破して15.8cmの自己新を記録したみたい
彼女はそれをちっさなお口をおっきく広げて御手手を下から添えて頬張ってあげたの

夢愛は生花瑠の割れ目をたっくさん、いつまでもペロペロするものだから
イケルの頬は紅潮を彼方に置去りにして、瑠璃色のような清涼に移り変わったわ

それでもやめない
男の償いなんてこんなものかしら

・・・・

ユーメ大人になればどう愛すの
イケル大人になればどう活花る

花、宝石、ディナー、お酒、手紙

どう償うの

・・・・

年輪のSTORYをね

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   夢愛         生花瑠



馬花 108 四角形 4年1組

2024-10-25 23:39:00 | フレンド
「ロン!国士無双!!」

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女2男2
H高校を卒業した4人の四角形は今も崩れない


あの頃、私達は・・・・

高校2年の新クラスで、ナオハはミョンを警戒した
ミョンのヤンチャで乱暴な性格は、ナオハから見ると脅威でしかなかった
声が大きく、ふざけてばかりいる
男子相手に冗談をかまして、ギャーハッハ!と高笑いをする

あまり目立ちたくない、低空飛行でいいから平穏無事に高校生活を過ごすんだ
あの子の暴風に巻き込まれたら、私の高校生活は荒れ狂い、墜落してしまうかもしれない
ミョンとは接しないように気をつけなければ・

2学期のある日の席替えだった
暴風女は、私の席の前に座った

後ろを振り向いた
「お昼一緒に食べよう、ナオハ」
「う、うん。ミョンちゃん」
「ミョンでいいよ」
「う、うん。ミョ、ミョン」

学園鞄からおにぎりとサンドウィッチを取り出す、ミョン
同じサイズと色味の鞄から弁当を取り出した、ナオハ

「私はね、米かパンでいつも迷うから両方!」
「そ、そうなんだ。あ、頭いいね」
「うわー、美味しそう!ナオハ自分で作ってるの?」
「うん、そ、そうなの」
「卵焼き、おいしそう」
「ありがとう、一つ食べる?2つあるから」
「えー、いいの!?」
「うん」

いただきます

美味しかった
ナオハありがとう
あんたの卵焼きが私を救ったんだ
馬花騒ぎして虚しさを埋める必要もなくなった
アンタの玉子焼が私を救ったんだ

「なあ、サトメ麻雀ってやったことあるか」
「あー、やったことねーな。今度やってみっか。勉強勉強」
「おう!」

隣の席の男子サトメとタケマが話していた



教壇を向いて、右側後方部に位置していた
いつしか女子2人は右を向いて、男子2人は左を向いた
青ブレザーの四角形だけは、冬の冷気の中で春めいていた

この頃には、ナオハは卵焼きを4つ作ってきた
4人で1つずつ卵焼きを食べたんだ



ナオハありがとう
ナオハうめぇよ、これ
うまいうまい、ナオハの卵焼きは最高だ!

・・・・

卒業して2年と半年が経った
あれからも俺たちは変わらない
相変わらず四角形を保っている
ただ向き方が少し変わっただけだ

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「メンタンピン一発ツモドラドラバンバン!跳満!」

・・・・

本当に嬉しかった

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みんなのHASHI

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8本

馬花 107 名古屋の夜 夜年1組

2024-10-24 04:16:00 | 

名古屋の夜が更けていく

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今夜も男女は酒を飲み、
愛や恋や偽りを語り合う

キャバH
ホストH
H BAR

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「私は日本一のキャバ長になるのが夢なんです」
「う、うん」
「キャバHから認められキャバmを任せてもらうんです。そしていずれ本家のキャバHの幹部になりたいんです」
「う、うん」

キャバ嬢メルメが夢を客に語る
ハミルカンパニーの若手社員シュンだ

「今日も親分と一緒なんですね、シュンさん」
「い、いや。親分じゃなくて、上司ね!僕たちは普通の会社員だから」
「出世されるといいですね。いずれは若頭とか」
「ご、極道・・」

元来口下手のメルメは思案した
接客が上手にできなかった
そこで若い女性に珍しい任侠映画好きという特性を活かして、店長のハツトと共に任侠風接客を確立させていた
その頃から、もの珍しさを面白がった客の指名が少しずつ取れ始めていた

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キャバHではNo3のキラコが師走に、キャバkを出店することが決まっている。いわゆる系列店でキャバkのキャバ長はキラコに任せられる。
No.2のアオナもいずれ、キャバaを出店させることが計画されている。

総本山のキャバHのキャバ長は当然、

日本の女
ヒノメ(日ノ女)


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キラコはキャバkの出店準備に向けて
札幌へ発った


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北条征伐により小田原を平らげた後、秀吉が家康に関東移封を命じていなかったら今日の首都はどこになっていたか
家康を警戒した秀吉はタヌキを大坂・京都から遠ざけ、北条の旧臣多く残る、縁もゆかりもない関東の統治を命じた
江戸を拠点と定めた家康は、土木事業や水道整備を見事に進め関東開発を成功させた

家康の資産と労力の消耗、北条残党による一揆、反乱により家康の力を削ぐことを目論んだサルの関東移封の企みは破れ、
江戸、関東で更に戦略を増強させた狸に
猿の一族は退けられた

江戸はそのまま今日の日本の中心のまま、
豊臣秀吉による徳川家康への命令、下知の声は、
東京にも厘毛に響いている

NOBUNAGA

ホストHのオーナーマサナはこの名古屋の地から全国展開を目論む

ODA

織田信長

・・・・

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「ハニーさんいらっしゃいませ」
「うん、スミカ」
「本日も羞花閉月の如き姿を拝見できて光栄です」
「ありがとう」
「お会いすることができまして感謝します」
「スミカ、ずっと私の物でいてね」
「はい。私はハニーさんの凛とした佇まいに想いを馳せています。貴方に会えない時間は、一日千秋の心持ちでハニーさんを思慕しています」

No.1スミカは上客ハニーと席に着いた
住処は中低音バリトンの声質を持っていて、落ち着いた心地、雰囲気の男だ
コールなども必要な限り敬遠して、若い層ではなく裕福な女性たちがお客様についた
上客、太客を何人ともなく抱えていた
落ち着いた雰囲気、低めにかかる声調と言葉で女性を湿らした

・・・・

マサナ 信長
ロック 光秀
ニャン 秀吉
スミカ 家康
クウハ ・・
ユウマ ・・

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いずれにしても愛知の出であった

・・・・

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C子が来月開店予定のBARの支度を整える

テキーラ系を得意とするT子
マティーニが必殺のM子

女たちのカクテルアルファベットが始まる



馬花 106 用品に添えられたラヴレター 29年1組

2024-10-22 00:14:00 | ハミルEN

女用品置きの脇にラヴレターを添えたのです
手紙を必ず見つけられてはいけなかったからです
同棲中の彼に、あの人から受け取った手紙を絶対に隠さなければいけなかったのです
しかし、
私は幾ばくかの混迷の果てに、女用品の隣に寝かせた手紙を、男用品の上に置いたのです

告白しました
彼にあの人から想いを寄せられていることを
白状いたしました

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彼は怒りませんでした
私はそんな気がしていました

それは彼の気質も一つの理由ですし
私たちの居場所にも大きな関わりがあります

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ハミルENの屋根の下の私達は

結婚することが認められていないのです

結婚をする場合はハミルENを出ていかなければ

いけないのです



結婚を認めていない
つまり生涯にワタル中で
70,80歳でも100歳でも

恋する殿と奥を見せる

ですので、
結婚によって恋のケジメを一区切りつけるのではなく、
恋の流動性を重視させていただいております

私の彼はその概念遂行の中心的人物であります



残酷な光景を見せます
ネクタイの上に置かれたラヴレター・
彼はお風呂上がりにそれを目にして
濡れた髪のままそれを読みました

女用品脇に添えるまでの数日
私の浮足だった心は
手紙をお風呂にまで持ち込んでいたのです
本当です
紙は水の乾きで色が濁っていました

'彼'は'私'に宛てられた'あの人'の手紙を読みました

私にはこの行動が正しかったのかわかりません
この先もずっとです

読み終えた彼の手は小刻みに動いていました
顔は真一文字にただただ真剣だった

18から彼と交際が始まって
11年の月日が流れました
私は男は彼しか知らない、
私はあの人の告白に胸が躍り
妙な複数の好奇心に唆かされました

本当です


知りたい
複数の男性を知ってみたい
色々、男の特性を知ることが
人生に色彩を持たせる正しさなのではないかと、
不埒にも想ってしまったのです

不純とは違う
私とあの人は、
でも、私のお腹の膨らみと
あの人との関係性が不純であることが
紛れもない事実でした

私は彼の子を孕った身体で
あの人に身を預けて仕舞えば

間違ったお腹になる
それだけでした

私は彼にラヴレターを読ませて
恋沙汰の処理を預けたのでした

・・・・

11年
私と彼は交際の時を過ごしました
私には分かりました
彼は感動していました
強い想いを抱えた時に
彼は右側の歯を食いしばるのです

怒りかもしれませんが
私は今でも感動だと思っています

男のラヴレターを男が読んだのです
男同士に女を仲介して恋文が渡ったのです
いやですか
これを美しきと呼ぶのです

男は男の恋文にやられるのです

彼は、怒らなかった
それが答えです

・・・・

男同士で話しをつけてきた、と
彼から聞きました

おそらく、彼は
私?
私と彼の生まれくる子の存在を告げたのでしょう

私はあの人に私の妊娠を告げていませんでした
はい、あの人の驚きの表情は、きっと私に下を向かせると思いました

彼はあの人に私を諦めさせたと、言いました

生まれくる子に正しい産声を上げさせること
それが理由だといいました
「誕生だけは間違えるな」
"そのあとは、間違えるのが人生だ"

このように彼は言いました
私はその意味を朧げではありますが、
理解しました

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彼からあの人は薔薇の花を抱えていたと聞かされました

その時、始めて
私は間違えていたと分かりました

私のために用意した
花のその姿さえ
見てやることができなかったのです

あの人は私のために用意した花を
私に渡すどころか
見せることすらできずに
花を持ち帰ったのです

女性は花に準えられることがありますが、
私にはその資格はありません

当然です
男性が、私のために、用意した花に、
心で一欠片たりとも、水をやらなかったのですから

私は直接会って
受け入れるなり、断るなり
しなければいけませんでした

怖かったんです
いえ、

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馬花な女です