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馬花 120 JC ジャパンカップ 馬年1組

2024-11-23 07:20:00 | HAMIRU

付き合った男の競馬好きに引っ張られて始めてみたら結構面白かった、、あるある


小学校教師のポニテは恋人のダーフに連れられて中京競馬場に来ていた



中京の開催日ではないが馬券を購入してオーロラビジョンで東京と京都のレースを観戦した

土曜の開催を楽しんで、明日のGⅠジャパンカップの前売り馬券を購入した

シンエンペラーの単勝とドウデュース、チェルヴィニア、ゴリアットそしてオーギュストロダンを含めた5点BOXの三連複を計2,000円分購入した


オーギュストロダンはアイルランドの競争馬だが父馬はディープインパクトだ


イギリスダービーやアイルランドダービー、ブリーダーズカップなど世界の大レースを制して、父の祖国に帰ってきた

おかえりありがとう

競馬を始めた頃は、こういう血統の流れや歴史にやたらと興奮する

晴れてウマジョとなったポニテは実践を通して競馬の知識を蓄えていった

しかも恋人のダーフは塾講師で、競馬の解説を塾の授業のように講釈するものだからアレコレ蘊蓄の吸収も早かった、言うなれば先生のような彼氏だった


「今日もいいタテガミだな」

「えっなに、どの馬?ドーブネ?」

「いや、お前」

「えっ」

右手で髪に触れてみた

「ポニーテール」

「ああ、そう、ありがとう、ありがとう?、うん」

「鹿毛か、もう少し栗毛っぽくしてもいいけどな」

「ああ、はい、そうでございますか」

「知ってるか?」

「なに?」

「競馬好きの男は全員ポニーテールが好きなんだ」

「全員じゃないでしょう」

「いや、ポニーテールを否定したら、ほら、なんていうか、競馬を裏切っちまうような」

「ポニーだから?」

「そりゃそうだろ」

「男の人ってそんな風に考えるの?」

「お前こそ、今日は速く走れそうだとか思わないのか?」

「思いません!考えたことありません!」

「そうなのか。ポニーだからかな?サラブレッドテールとかなら、速そうだな」

「長いし、名前」

「あっ、レース始まるぞ」

「よし」

「ベガテールとかなら・・」

「なに!?」

「いや、なんでもない」


・・・・


8年後

2032年になっていた


ポニテは東京競馬場に来ていた

日曜日、JC

G I  ジャパンカップ



隣にいる男は変わっていた


皐月賞と日本ダービーを制したフリクリが一番人気で主役を務める



桜花賞馬ポッコ、天皇賞春と宝塚記念を連勝した後秋の天皇賞惨敗の雪辱を期すサラペ、女性騎手レモンジと共に天皇賞秋を制したエーラー、ゴルドも出走する



海外からはイギリスの競走馬エンペラが凱旋門賞を制した勢いのまま鞍上ノーズと共に日本制圧に乗り込んできた



エンペラは日本からイギリスに持ち込みされた競走馬だ

つまりエンペラの母は来日して日本の種牡馬を種付けして受胎したのちにイギリスに帰った

種牡馬アイルトンの子を受胎した


・・・・


その1年後、2033年のJCの日

花美哉と共に育った

1頭の2歳牡馬がデビューした


馬花

ウマハナ


静岡ハミル牧場


さらにその1年後

2034年  第52回 G I ジャパンカップ





サムライの鞭が一発!

ウマハナ先頭だ!!

馬花が栄光のゴールへ!!!


もう一頭!!

バツクが手綱を扱く!!!


うわぁ!!!!!!



どっちなの!

わかりません!


2034年第52回

ジャパンCを制したのは、

信じられません!!



9歳牡馬

オッサンだー!!





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