ハミルCLASS

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馬花 133 家電な男女 男年女組1限目

2024-12-30 00:30:00 | 男くん女ちゃん





お邪魔します




女ちゃん家

久しぶりだな




どうぞ

男くん




ふう

よっこらしょ


いつも男くん家だもんね


そうだね


男くん

何か飲む?


うん

ありがとう

 




ちょっと待って

女ちゃん!

冷蔵庫変えた!?


ううん

塗ったの


塗ったの!?


うん

ほら、

森のウェイトレスだから


あーそうだね

おとこおんなごっこやったね


うん

だから

森の冷蔵庫にしちゃった


しちゃったって


男くん

来て


うん


ほれ

お茶飲んで


ごくん


こっち



海の男洗濯機じゃん!


うん

そうなの


塗ったの?


塗ったの

海の洗濯機


すっげ!

女ちゃん大胆だなー


家電って白が多いでしょ


うんうん


そういうことよ

 



こういうことなの?!


うん

こういうことなのよ


掃除機は男だったよね


掃除機はめちゃくちゃかっこいいでしょ


うん

職人気質だよね


男前の掃除機くん


うん


ねぇ

男くん

掃除機の食事って考えたことある?


掃除機の食事


ごはん

ほら

ゴミやチリやカミを食べる

文句一つ言わずに


ブォーンブォーン

言ってるけどね


もっとうまいもん食わせてくれー


うんうん

なんか泣けてきた


誇りまみれの男よ


うん


あっちの和室は?


うん


AIR CONDITONER


AC

 



CABIN ATTENDANT


CA

 

 

 


馬花 130 HUMAN PEOPLE HEIWA PEACE 3年1組

2024-12-21 01:00:00 | 熊と人


「ナオト!」

「ああ、アロヤ。イルネも来てくれたのか」

「見せろ」

「すまない」

「弾は残ってないな」

「ああ」


医師のイルネが治療を開始して1時間ばかり経過した


「よし、とりあえずこれで大丈夫だ」

「イルネ、ありがとう」

「ナオト、何があったんだ」

アロヤが尋ねる


久々に男3人が顔を合わせた

旧友の2人の顔を交互に視線したら、俺はやはり人間であるという忘れかけていた当たり前を思い出した


「俺はこのEMERALD山である熊と出会った。ハミルといって人間の言葉を話す」

「人間の言葉だと。本当か」

「ああ、アレは10月9日だ。2ヶ月半くらいか。俺とハミルは共に生活をしていた」

「熊と生活していたのか」

「そうだ」

「おもしろそうだな」

嘘みたいな話でも純粋なアロヤは否定をしないし、寧ろ好奇心を焚きおこした


「アイツは食料を獲りに出て、帰りが遅いから俺は様子を見に行ったんだ。発見したんだが、ハミルはよく分からない連中に運ばれているところだった。耳のあたりから出血していたから、撃たれたのかもしれない。俺は助けようと向かっていったが、このザマだ」

「よく分からない連中?」

「もしかしたら」

イルネが何か気付いたように白衣を脱ぎながら口を開いた

「HPHPかもしれない」

「HPHP?」

「ああ、一度俺はその組織に呼ばれたことがあるんだ。中の人間が怪我をしたとかでな。猛獣に噛まれたような傷だったな。怪しいとは思ったが、医師として目の前に負傷した人間がいる以上、俺は治療をした。・・・お前たちには言うが、報酬はべらぼうに高くて、その代わり口外しないように言われた。この辺りからそう遠くないはずだ」

「大丈夫なのか話して、イルネ」

ナオトが心配そうに見つめた

「ああ、俺は報酬を受け取っていない」


アロヤが微笑を浮かべながら立ち上がった

「俺が行く」



助ければいいんだろ


・・・・




「痛めつけてやりなさい!」

監督が命令した

「そうすれば、痛いやら、やめろやら喋るでしょう」

「しかし監督、余計頑なになるかもしれません。どうでしょう、熊が話す気になるまで待ったほうがいいのではないでしょうか」

「私に逆らうのですか!ラララさん!ええ、もういいです!ルルル!アイツを連れて来なさい!」

ルルルはラララの方を見て相談を求めたが、ラララの視線は熊に向いていてコンタクトを取ることができなかった


「はい、わかりました」

監督の命に応じて渋々トシミを連れて来た




「へい!」





クマとライオンですよ!



馬花 129 タスケル 12R年18組

2024-12-18 23:28:00 | 熊と人

 





(ナオト、すまない、捕まってしまった、アイツ、大丈夫かな)





全然喋らないではないですか

どういうことですか!


いや、確かに

話していたのですが


なんとか言え!

熊!!


やめろルルル!

余計話さなくなるぞ


困りましたね

少し痛めつけてやりますか


ラル

・・・・


・・・・

 





ハミル・・


くそ、足が

電話・・

繋がるか


トゥルルルル

 





リンリンリンリン!





ガチャ

はい

アロヤ


(アロヤか)

(お前・・ナオトか)

(あゝ、久しぶりだな)

(どうした、いまさら)

(足を撃たれた)

(なんだと)

(お前しか連絡できなくて)

(どこにいる)

(E山だ)

(目印はあるか)

(ハの表札だ、小屋にいる」

(わかった、待ってろ)

(すまない)


「バブル!ちょっと出てくる!」

「えっ?」





 

「何やってる!」

「クリスマスコスチュームっちゃ」

「行ってくる!!」

「・・・・」


・・・・


イルネ

いるか!





「どうした、アロヤ」

「来てくれ!ナオトが足を撃たれた!」

「ナオトだと?」

「ああ」

「撃たれた?手術だな、待ってろ」

 




行くぞ!!






「イルネ、アレだ!」

「なんだ、奥の山は。あんな山あったか?」

「なんだ、いつの間にあんな山が」

「まあいいE山へ行け」





「鳥が多いな」

「どこだ、小屋は」

「アレじゃないか!」

「よし」







・・・・ 

 



 

ラヴピよ

よく耐えた

修行は一旦終わりじゃ




 

マンテン様



一閃

ラヴピの我慢が解放された


九官鳥も祝福しておるわ

 









馬花 128 うつな 2年8組

2024-12-16 22:03:00 | 熊と人

食料探しに行ってくる


俺も行く


いや、1人でいい


そうか、じゃあ筋トレしてる


ああ




ふう、今日は何が採れるかな

魚でも狙うか

川に行こう




よし

ウグイ、フナ、ニジマス

よし獲るぞ


・・・・




おい!

ラララ

いたぞ!

 

いたか

ルルル


ああ

熊だけだな

どうする


銃で脅しながら

HPHPまで歩かせる


可能か


それしかないだろ

熊なんか運べない


意外と小さいぞ

2人なら運べるかもしれない


小さいな

人と同じくらいか


ああ


まず脅せ

抵抗したら足を撃て

縛って運ぶぞ


よし


・・・・




ハミル

遅いな

ちょっと見に行くか




・・・・




動くな!!

熊!!


!!!




な!!

銃だと!!




撃て!!!!!




気絶したぞ


連れてくぞ

足持て

ルルル


ああ

うん?

軽いぞ


なんなんだこの熊


・・・・

 

ハミルか?

誰だあいつら




おい、おい、、血?

おい!

待て!!


人間だ!


撃て!




ああ!!


行くぞ!!


くそ!!待て、

ハミル!!


・・・・






ほう

熊ですね





 

・・・・







ハミル・・・