花日和 Hana-biyori

グリム童話

久しぶりに一人で図書館に行って布張りの背もたれが大きい椅子に座って「グリム童話」を読んでいたら、どーも背中が痒くなって。
夜、虫刺されみたいなのが背中にいっぱい・・・。これってやっぱり椅子が原因なのか?古い図書館だからなあ・・・。

『グリム童話』は、絵本ではなくて文庫。(池内 紀・訳/ちくま文庫)
子供用にまろやかにしていないので色々と面白かった。
中でも面白いと思ったのは『三人の糸くり女』
怠け者の娘が成り行きでお城に行って、王子との結婚の条件に3部屋ぶんもある糸くりしなくてはならなくなった。しかし娘は、結婚式に招待する事を条件に、3人の醜い糸くり女達に全部任せてしまった。

最後は何か、怠けた報いがくるのだろーな、と思って読んでいると、順調に王子様と結婚、報いどころか逆にずっーと嫌な事(糸くり)をしなくてもいい事になった。王子様は、結婚式に招待された世にも醜い女たちが「糸くりをすることでこうなった」というのを聞いて、「私の美しい花よめは、二度とふたたび糸くり車にふれてはならない」と告げたからだ。
しかしともかく、約束どおり結婚式に招待した訳だし、そういう意味では正直者?でも人にやらせて誤魔化したんだから、まったくの性悪という訳ではないけどちゃっかり者の世渡り上手というやつか?考えてみたら、よくいるタイプなのかも。
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