わたしは美少年に弱い、というハナシです。
今更ながら我が家にもAmazonファイヤースティックが導入され、アマプラでアニメ『平家物語』をテレビ画面で観ることができております。スマホやパソコンで5話ぐらいまで観てましたけど、やっぱり映像が美しいので大画面で観たいと思ってたのです。
さて『平家物語』ですが。平家の衰退を描いているので後半になるほど悲壮感が増してきます。それでもその悲哀が見どころだったりしますよね。
きょう観たのは、都落ちした平家がいよいよ海へ敗走していくエピソード9の「平家流るる」。笛の名手と名高い平敦盛の最期が圧巻でした。海辺で坂東武者に一騎打ちを挑まれ、雄々しく立ち向かいますがあえなく…という。敦盛があまりに若く「まことに美麗」だったため、坂東武者が一瞬とどめを刺すのをためらう、それでも敦盛が武士らしい最期を遂げたいと願うのが儚く美しく描かれていました。
ところで、「敦盛」は能の演目にあるなあと思ってあらすじを調べましたらこれがまた。敦盛を討ち取ったものの世の無常を感じ出家した坂東武者(熊谷次郎直実)と、霊となった敦盛がもはや敵同士ではないと友情を結ぶ的な話らしいです。
そのサイト(the.能.com)で、敦盛は当時16歳で、平家物語の中でも「際立って美少年」だったとか、「平家物語本文では、熊谷は敦盛の容貌があまりに美しく、刀をどこに立てて良いものかと躊躇した」などと書いてありました。
ますますあの場面が素敵に感じてしまい、もっかい視聴。この回は梶裕貴が声の義経もそれこそ際立って美しく、目も心も潤う回でした。少年が亡くなっているというのにまあ不謹慎ですね。