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花日和 Hana-biyori

2024年のよかった漫画

2024年はまさかの少女漫画が自分内ベスト1でした。

1.『野良猫と狼(5)』ミユキ 蜜蜂 (白泉社、花とゆめコミックス)
天然女子高生たまきと美形バンドマン狼(ろう)の同居ラブコメ。モテ男が彼女を大事に思っているとどこまで清い関係を保てるかという、ある意味男にとっては地獄のようなファンタジー的コメディ漫画。

俺様キャラな狼が、今までの自分とは違う苛立ちや怖さでぐるぐる葛藤しているのが滅茶苦茶おもろい。そしてたまきだけに言う甘い言葉にキュン死…。

2.『最終電車の恋人たち』ダヨオ(リブレ、ビーボーイコミックスデラックス)
2024年の自分内BL部門ベストですね。40代おっさんの初恋純情物語。年齢的に気持ちわかるなーの連続で萌え散らかしました。

3.『スモークブルーの雨のち晴れ (5~6)』波真田かもめ (KADOKAWA、フルールコミックス) 
こちらもおっさんずラブなお話。翻訳業の話がリアルで面白く、名前のない関係だった二人が同居や仕事を通してかけがえのない相手になっていくのがいい。『砂の妖精』もこの話の中に出てくるので読んでみた。実家じまいとか老いた母に付き添う病院の描写もアラフィフには染みるぜ。

4.『スキップとローファー(1~11)』高松美咲(講談社、アフタヌーンKC)  
石川県から上京してきた15歳の女子高生、美津未を中心に、人間関係修行中の男女7人の青春群像劇。てっきり少女漫画かと思っていたら掲載誌がアフタヌーンだったので驚いた。私の認識ではアフタヌーンはおっさんの、いや成人男性向けの雑誌だったので。

とはいえたぶん若者にも刺さるし、私のような中高年以上では高校時代の追体験みたいな感覚もあり面白いんじゃないだろうか。繊細な感受性で右往左往する若者たちが可笑しくも愛しい。

5.『お前のほうからキスしてくれよ』やまやで (シュークリーム、moment)  
リーマンものBL。王道中の王道展開なんだけど同僚ゲイ(事務職)に恋する営業部エースの切実さが可愛すぎて辛抱たまりません…。絵がキレイなのも高ポイントで何度もみるからコスパ良し。

6.『番長! 神絵師コイツです!』キヨヤス理解(フランス書院、Canna Comics)
ギャグBLとして最高。片思いの親友である番長をモデルに漫画を描いている主人公。番長にバレないように活動するも、作品人気の高まりとともに身バレの危機が訪れ…。もはや昭和のコスプレ感のある番長。好きになった過程を意外にも丁寧にやっており、賭け喧嘩上等なのにわりと人格者である番長がすてき。

7.『新装版 私たちが恋する理由(1~7)』ma2 (シュークリーム、OUR FEEL) 
こういう社内恋愛をしてみたい!よく見てくれている、ゲス上司から守ってくれるってだけでも好きになっちゃうけど、意図的に(作者が)漲らせた黒澤さんの男の色気よ…。いわゆる胸キュンが止まらずついつい大人買いで読み通してしまった。

8.『女の園の星 (4)』 和山やま (祥伝社、フィールコミックス) 
女子高を舞台にしたギャグ漫画。面白いことは面白いんだけど、今回はあまり印象に残る爆発的な面白さはなかったかなあ。小林先生が甥っ子を連れてきて星先生がパソコンをなくして…と思いきや。のくだりはよかった。ともあれ安定のとぼけた味わいで笑えました。

9.『ブランチライン(6)』池辺葵(祥伝社、フィールコミックス) 
離れて暮らす四姉妹と家族、甥、同僚…それぞれの人生のしんどさや生き様を、優しいタッチで鋭く描く。この巻はアパレル産業に携わる人たちの尊さが染みた。現実にはレアケースだろうけど、どこかにこういう真摯な人たちはいる、と信じたくなる話だった。

10.『察しが良すぎる小野センパイ』羽毛(リブレ、ビーボーイコミックスデラックス)
これもギャグBL。小野先輩の察しの良さが素敵なのもさることながら、恋をして人間的に成長しようとするゆづきが健気で可愛い!そうそう、すいませんよりありがとうだよ!と応援したくなる。可憐な見た目の天然ドジっ子なのに大食いキャラなのもギャグ要素強めで楽しい。


表紙はこんな感じです↓

こうしてみると私は漫画にお笑いと胸キュンを求めているんだと分かります。壮大な世界観のファンタジーとか渋いミステリーとか一切ないっすね。あしからずご了承ください。

 



 
 
 
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