数年前の夏まつりの福引きで当たったもので、デザインが昭和なため特別気に入ってもいなかったが、寝る間際まで本が読めたりして毎日使っていたのに点かなくなって大変不便である。
新しいのを買わなくちゃと言ったら、「電球を替えればいいんじゃないの」と息子に言われ、そりゃそうかとネット見たら、数百円のものを送料払って買うのもばからしい。かといってシャンデリア球LEDの調光式はスタンドが買えるくらいの金額だ。面倒で仕方なかったが、本日さっそく自転車で10分ほどの電気店へ行ってみた。
町の電気屋さんみたいな店はもう無く、量販店は車でないと行けないため、中途半端な規模の電気店へ行った。平日の夕方とはいえ客が私しかおらず、客より店員のほうが多いというだいじょうぶかな状態。何か買いにきたのも考えてみれば初めてだ。
電球コーナーを見れば、ちょうど目当てのものだけが無い。アキバ系っぽい体格のよろしい男性店員に訪ねてみると、「このタイプはどんどん作られなくなっていて、LEDに移行してますんで」などと「ありません。すみません」の代わりに聞いてもいない時代の流れを長々説明してくる。
長話の流れで代わりの品を次々ナチュラルに紹介された。さすがプロである。形にこだわりはなかったので、いけそうな一番安い品を選んで買ってみた。
もののついでにスタンド本体も見せてもらう。「LEDライト(電球)は壊れないので本体と一体型です」と言われて「えっそうなんですか。壊れないんだ!」と驚くと、なんだか得意げに「だってそうですよね、LEDの信号機壊れてるところ見たことないですよね?」などと言う。
信号機なんか引き合いに出されたって知るものか。だいたいLEDだろうとなかろうと壊れた信号機はすぐ直すだろうからめったなことでライトが切れているところなんて目撃できるものじゃあるまい。
しかし「この人はこういう風に説明するのが好きなのだ」と思うと可笑しくて鬱陶しさも紛れてしまった。スタンドを買わないと分かっていても嫌な顔ひとつせず説明してくれたのでよしとする。
帰ってさっそくスタンドに着けてみたら、明かりは点かなかった。どうやら本体が壊れていたんだろう。また無駄足を踏んでしまった。
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