ちいさなあなたへ 作:アリスン・マギー / 絵:ピーター・レイノルズ / 訳:なかがわ ちひろ出版社:主婦の友社 |
今学期で読み聞かせを辞めてしまう人が、最後の親睦会の席上でリクエストに応えて読んでくれました。お母さんが子供を生んだときの気持ち、子供への気持ちが綴られています。
「あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、 その いっぽん いっぽんに キスを した」から始まる、手紙のような詩のような言葉に、数ページ読んだだけでもう泣きそう!になりました。読み手の声も、わざとらしくなくフラットに、でも優しい声で読んでくれて、とてもよかったのです。辞めてしまわれるのが惜しくて仕方ない。
もう1人、復職のため辞めてしまうかたも、とても上手い読み手だったので残念無念です。でも、紙芝居と下記の詩を読んでくれて、とても胸に沁みました。出会えて良かったなーという思いです。
(勝手ながらコピペを…) 「音読・朗読・表現よみの学校」から
「今日からはじまる」 高丸もと子
あなたに会えてよかった
空が青く
大きいことも
あなたがいて気づいた
この光もいま届いたばかり
一億五千万キロのかなたから
今日からはじまる
何かいいこと
みんなに会えてよかった
すてきなものが
そばにあること
みんながいて気づいた
いまもどこかで命が生まれる
子犬も小鳥も草の芽も
今日からはじまる
何かいいこと
わたしに会えてよかった
胸の鼓動も
ときめきも
わたしがいて気づいた
だれも知らない音だけど
わたしの殻をやぶる音
今日からはじまる
何かいいこと
-----------------
自分としては今学期最後の読み聞かせでした。2年生に、低学年への自分内定番「つきよのキャベツくん」と、瀬田貞二版「三びきのこぶた」。
げらげら笑ったりはありませんでしたが、みんな夢中になって惹き込まれているようすがよく分かりました。巨大とんかつに「ブキャ!」と驚くところや、とんかつソースが出てくるところなんて、すごく喜んでいたなあ。やっぱり低学年はかわいい!
そして、「三びきのこぶた」は、やはり次々食べられてしまうところ、最終的にオオカミがばんごはんにことことにて食べられてしまうところに衝撃を受けているようでした。子どもに世の中の厳しさを教える絵本ですよ。