花日和 Hana-biyori

メディアの影響

「メディアが市民の敵になる」(山口正紀著)を読み出してから、イラクで人質事件が起こり、そして今日遺体が確認されてしまった。
国内が大災害で大変な時に起こったことだし、今回はジャーナリストでもボランティアでもない若者の旅行者であるという事から、報道のされかたがどうも冷たかったように感じた。扱われる回数や時間も、地震のそれとは全然違っていた。
どこかに、こんなの殺されてもしょうがない という空気が流れてはいなかっただろうか。
以前のように、政府は自衛隊を撤退しろという運動や意見を報道しているところを私は見なかった。家族・親戚だけが訴えているところしか。

殺されてもしょうがない、という気分をメディアが後押しして、政府の無力を許してしまう空気を自動的に作り出したのではないか、と疑ってしまう。勿論、政府の対策がどうだったかという意見まではいえないけれど、結局こうして国民は見捨てられる運命にあるという認識を新たにしてしまった。
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