「考えない練習」というタイトルの本を買いました。
このごろつくづく考えないことの大切さがわかるようになりました。
そして、考えないでいられることの難しさもわかるようになりました。
若いころの私は、考えて考えて生きておりました。
考えて考えて生きる答えを見つけようとしておりました。
そうして答えを探して来たから出会えたのですが。
考えている状態というのは、
頭の中でぐるぐる回っているだけです。
私は、ボランティアとして、時には、仕事として
こころの中の声を聴かせていただく機会があります。
そこは、それぞれの過去の痛み、哀しみ、怒りを見つけることができます。
なんとか逃れたいと、考えているつもりが・・・。
過去の痛み、哀しみ、怒りの渦のまわりをぐるぐる回っているだけの
状態に陥っていることになかなか気づくことができません。
自分自身の思考のとらわれを
少しずつ客観的に観察できるようになるにつれて
お話をうかがっている方のとらわれも見えるようになっています。
そして、考えない練習をしながら、
正直な自分と向き合い、
自身を受け入れようと努力することによって
出会わせていただいた方へのやさしさを
つまりは、自分へのやさしさを
育てられています。