今日は、お話をお聴きすることになんだか疲れてしまいました。
暗い方へ暗い方へと引きずり込まれるお話だったから。
自分の影を意識せざるを得ませんでした。
そしてふっと
金子みすずの「日の光」という詩を思い出しました。
>>>日の光>>>
おてんと様のお使いが
そろって空をたちました。
みちで出会ったみなみ風、
(何しに、どこへ。)とききました。
ひとりは答えていいました。
(この「明るさ」を地にまくの、
みんながお仕事できるよう。)
ひとりはさもさもうれしそう。
(わたしはお花をさかせるの、
世界をたのしくするために。)
ひとりはやさしく、おとなしく、
(わたしはきよいたましいの、
のぼるそり橋かけるのよ。)
のこったひとりはさみしそう。
(わたしは「かげ」をつくるため、
やっぱり一しょにまいります。)
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「かげ」も「おてんとさまのお使い」なんですよね。
明るい方へは向かいたいけれど、
「真昼のような明るさ」ばかりでは、神経が疲れてしまうかもしれませんね。
「かげ」もある明るさの方が
しっとりして、落ち着けるかもしれません。
自己の中に影を見ている私も
おてんとさまのお使いとして
やさしい影をつくりましょう。