昨夜は、てんぷらを揚げる。
娘が覚えたいと言うので、コツを伝えながら、
娘が、お盆のてんぷらを揚げる。
ふだんは、学生の一人暮らしで、多少の家事は、しているけれど、
なかなかてんぷらをする機会はないだろうから。
娘も私も、ともに一人っ子として育っているので、
親を離れて、早く独立したいという思いが強くある。
当時の私も、そうだった。
母に料理を教えてもらいたいと思った。
母は、頑張り屋の負けず嫌いだったけれど、
自分のすることに、自信がなかった。
娘に任せたり、認めたりするだけの余裕がなかった。
母と娘は、似たくないと思っても、よく似てしまう。
私が、母を越えようと、がんばれば
母も、私の勝気を察知して、もっと強気になった。
昨夜は、娘とふたり、台所に並んで立ちながら
娘の勝気なこころを感じた。
それは、私の強気なこころと向かい合うこと。
今、娘をやさしく受け入れることは
今の私を許すこと。
私の中の母を認めること。
今朝は、出勤する夫を見送った後、
娘と二人で、お盆のお迎えに行く。
母から私へ、そして私から娘へ、
女、3代がたどる道。