私、来年の9月が来たら、還暦を迎えます。
人生前半の30年は
両親との関係が濃密過ぎて・・・。
はやくおとなになって、親から離れたいと
いくら思っても・・・
「よい人にならなくてはいけない」
「親を悲しませてはいけない」
と私の中で、ずっと葛藤が続いていて・・
苦しく、長い時間でした。
30歳を目前に
これだけがんばったんだから
いくらなんでも、もういいだろうと
遅まきながらの
親離れの冒険に出ました。
その「保証」となったのは
幼稚園の頃にはじめてふれた
キリスト教の神への信頼です。
5歳の私は
「あなたの父と母を敬いなさい」
「光りの子らしく歩きなさい」
と幼いこころに誓って
ひとりぼっちでも
みことばを信じて
ずっとがんばって生きてきたのですもの。
これからだって
かみさまが守ってくださらないはずはないと
清水の舞台から飛び降りるみたいに
飛び降りたんです!
そしたら
右足首の太いほうの骨を骨折
3か月の入院でした。
それまで
父親から「あぶない」と
すべての行動に注意が入っていた私は
運動が苦手で
体育の時間が大嫌いでした。
でも、いくらなんでも30歳になって
親の許可はいらんだうと出かけた
スキー場でそんな目にあったわけです。
もちろん両親の反応は、「それ見たことか!」でした。
私は、スキー場の雪の上で
まさに
「まな板の上の鯉」状態でした。
自分の力で立つことが叶わなくなった時
「私は、大丈夫!何があってもかみさまが守ってくれる!」って
人生ではじめて、開き直ることができました。
元通りになるまでの3か月
出会った人たちが
そのままの私でいいことを
肩の力を抜いて生きることを
教えてくれました。
困っていることを
人に見せるのは
決して、恥ずかしいことではないんだと。
幼児教育では
子育ての間違いに気づいたら
その時、子どもさんが5歳だとしたら
育てなおしの時間には
それまで生きてきた人生と同じくらいの時間が必要ですよと言われます。
5歳で気づいたら、10歳くらいまではかかるということです。
そうすると
私は、30歳で気づいて
その後の30年
ずっと自分の育てなおしをしてきて
ようやくやれやれです。
あっ!
もちろん
80歳で気がついたって遅くないと思います。
育てなおしにもう80年必要なんてことはないと思います。
すべてのことは、時にかなって美しいのですから。