別段何もない話

何もないけど。

デジタル化の時代の中で。

2012-06-12 08:18:42 | つれづれ
よく利用するスーパーの中の写真現像屋さんが店を閉じることになった。

私も現像自体はそこを利用したことはないけれど、証明写真や名前シール作りではお世話になっていたので、少し寂しい。

やっぱりデジタル化社会の中で、お店を維持していくのはかなり無理なんだろうな。

別のスーパーでは自販機のような現像機がおいてあるし。

私自身、家でプリントするのは面倒なので、ネット現像を利用している。

1枚10円だし、送料は190円。
できるのも早いし、家に居ながら注文できる。
もちろん、もっと安いところも世の中にはあるかもしれないけど、
よさそうな写真をミニカレンダーにしてくれるので、なんとなく気にいって、いつもそこでお願いしている。

届く封筒の住所を見ると滋賀県の写真屋さんだ。

まちかどの写真屋さんが生き残るためにはこんな感じでうまくネット社会に乗っていけないと難しいんだろうなあ、といつもその封筒を見るたび思う。


デジタル化の波は写真にとどまらない。
先日の「クローズアップ現代」では映画館にかかる映画もデジタル化が急速に進み、フィルム映画がなくなってしまうかもしれないという情報を取り上げていた。
衝撃的な話だ。

自分自身、学生時代にちょっとだけ8ミリフィルムの世界をのぞいてみたことがある。
現像するのは高いし、カメラも古いし、デジタルのように気軽に撮影、、、とはいかなかったけれど、出来上がった映像を見るとなんとなくそこに漂う空気というか雰囲気が好きだった。

大学祭では屋外で大きなスクリーンを張ってローマの休日やニューシネマパラダイスを映した。
大きなリールを映写機にはめてカタカタいわせて物語を紡ぎだしていくのは本当に楽しかった。

そんな世界ももうすぐなくなってしまうのかなあ。。。

クローズアップ…の中では、なんとかフィルムを残そうとする人々、フィルムからデジタルへうまく移行する方法を模索する人々が取り上げられていたけど、かなり難しいだろう。

そこにいた映画監督が「デジタルではごまかしのきかないシーンもフィルムだと光の加減でうまく見えるシーンがある」というような内容のことを言っていた。

あいまいさ、ぼかしたよさ、そんなものがデジタルには表現しがたいのだろう。

私にはどうすることもできないけれど、なんだか寂しい。






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