あの寒風を憶えてる…
手がかじかむような寒い朝、
台所に火が点るまでは、
吐く息も白く、足先も凍える空気の静けさで。
でも熱い目をした子どもたちが、
起きてくるころには、朝餉に部屋も温められる。
北国のごはんは、いつも、芯までほっこり。
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今年も、
栗駒山の厳しい風を浴びて、
おいしくなった干し大根が届きました。
寒い地ならではの保存食で、
輪切りにした大根を茹で、棒にさし、
真冬の寒風にさらして乾かした大根です。
干し大根は、すっかり乾くと薄くて、
保存にもってこい、昔の人のなんと知恵のあることか。
干し大根は水に戻して、お料理に使います。
1時間ほどで、柔らかい大根に戻りますから、
浸した汁も取って置きましょう。。。
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干し大根の煮物
~材料~
干し大根・・・・・・・・・・100g
戻し汁・・・・・・・・・・・2カップ
ニンジン・・・・・・・・・・1本
鶏の手羽元・・・・・・・・・5本
※調味料※
砂糖・・・・・・・・・・・・大さじ1
みりん・・・・・・・・・・・大さじ1
酒・・・・・・・・・・・・・大さじ1
醤油・・・・・・・・・・・・大さじ1
~作り方~
1.干した大根は、水で戻しておく、
手羽元は、沸騰したお湯をかけて、
あく抜きをしておきましょう
2.鍋に、干した大根、ニンジン、手羽元を入れ、
戻し汁を加えて火にかけます
3.※調味料※を加えて、
中火で、15分ほど、ことこと煮ます
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干した大根は、
煮ても、生の大根とはちがい、
やわらかいながらも、
しゃくっとした歯ごたえがあって美味しいのです。
日差しと、寒風にさらされて甘くなり、
冬をこえてきた強さを宿す。
滋味深い、やさしい味わいは、
子どもも、大人も、年配者も食べやすいお料理になります。
最近ですと、道の駅でも、
干し大根を見かけることがあるそうですよ。
やさしい味が恋しくなったら、
北国のごはん、干し大根の
ほっこり美味しい食感を、どうぞお試しあれ。。。
今日も、ありがとうございます。
華子でした。