Hanakoのくりや日和日誌

日々のこと、料理のこと、時々仔ねこに会いに行く

朋あり遠方より来る。~帆立のかぶら蒸し~

2023-06-29 16:11:31 | 華子のふふふレシピ

 

別々の旅路を歩いてきたと思うの

ここへたどり着くまで

道の途上で、何度も手紙を書きました

宙を仰いで、故郷を思う夜も

嵐の中の船の上でも

どこかで旅を続ける貴方のことを

思うごと、勇気が胸に帰って来た

古人曰く、

「…朋あり遠方より来る、また楽しからずや…」

同じ食卓につく、懐かしい顔と顔、

今日の食事は、人生の滋味深く

今をじんわり温める

 

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梅雨冷えのする6月半ば、

少々体調をくずした息子のお見舞いに

都心まで出かけました

私の黒いかわいい子も少し元気がないような…

これは、みんなのお腹を温めるご飯が必要ね!

自宅のように息子たちの冷蔵庫をガサゴソのぞくと、

心細げな帆立の刺身が氷の中から手を上げる

「あなたで決まり!」

かぶら蒸しにしましょう♪

 

かぶら蒸しは、料亭でいただくような

敷居の高い一品だと思いますか?

かぶは、大根よりもやわらかくて、

すり下ろすのも楽々、

「蒸し」ものですが、蒸し器がなくても

レンジで5分加熱で作れます♪

少し温まりたいお腹具合の時など、

ぜひお試しあれ♪

 

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帆立のかぶら蒸し

~材料~ (3人前)

かぶ・・・・・・・・・3個

※すりおろして、しぼった汁もとって置く

玉子・・・・・・・・・1個

塩・・・・・・・・・・一つまみ

帆立・・・・・・・・・6個

酒・・・・・・・・・・大さじ1 /2

なめこ・・・・・・・・1袋

三つ葉・・・・・・・・適量

生姜・・・・・・・・・1個

だし汁・・・・・・・・2カップ

※※あんの為の調味料

塩・・・・・・・・小さじ1

酒・・・・・・・・・・大さじ1

みりん・・・・・・・・大さじ1

しょうゆ・・・・・・・小さじ1

片栗粉・・・・・・・・大さじ1

水・・・・・・・・・・大さじ1

 

~作り方~

1.かぶは、厚めに皮をむいて、

  すりおろし、ザルにとって、

  軽く水気を切って置く

2.帆立は軽く塩を振って、

       酒を振りかけておく

3.なめこは洗って、

  水気を切って置く

4.ボールに1のかぶと、玉子、

  塩を一つまみを入れてよく混ぜる

5.2cmに切った三つ葉と、なめこを4に加えて、

  混ぜる

6.深めの器に、帆立を並べたら、

  5のかぶをのせて、

  フワッとラップをかけたら、

  電子レンジ、600wで5分加熱する

7.~あんを用意する~

  だし汁に、※かぶをすりおろした汁を加えて、

  火にかけて、アクを取る

8.7に塩、酒、みりんを加えて、

  醤油で味を調えたら、

  水に溶いた片栗粉を加えてトロミをつける

9.に8のあんをかけて、

  すりおろした生姜をのせる

 

 

寒い冬に、ふうふうしながら食べる、

熱々のかぶら蒸しも美味しいけれど、

こんな風に、梅雨寒に疲れた体を癒したい日は、

うっすら汗をかきながら食べる、

ふわふわのかぶら蒸しが恋しくなる。

今日の主役は、

冷凍庫で凍えていた帆立でしたが、

わが家は、いつも冷凍庫にあるエビ、カニカマ、

何でも、かぶら蒸しにします。

キノコも、きくらげ、しいたけ、しめじ、と

自由に組み合わせて、楽しめるお料理です♪

かぶをすりおろした汁も、とっておいてね。

あんのだし汁に加えると、かぶの旨味が溶けて、

滋味深いあじわいになります。

 

元気になった息子たちに手を振って、一人、

都心のレストランに歩く

懐かしい友人方に、食事に招かれて、

楽しみな駅のコンコース。

美味しい食事、たのしい四方山話があれば、

上等な週末にちがいない。笑いつつ。

 

今日も、ありがとうございます。

華子でした。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 


ゆすら梅の頃。夢見る人と、育てる人。~天然酵母のパン~

2023-06-17 15:15:29 | 華子のふふふレシピ

 

娘の頃は

美しいものが素敵だと思ってた

大人になって

美しいものを育てる人の

傷跡も、しわも、美しく見えるようになった

その過程が

愛おしいのだろう

美しくなるまで時間をかけて

磨く日々、醸す年月、それほどの熱意が

小さな始まりを物語に変えてゆく

 

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ご近所のお庭で、

ゆすら梅が実ったそう。

赤いルビーが沈んだような美しいシロップを、

届けて分けてくださいました。

何てきれいかと、

炭酸水に割ってみたピンク色のジュースに、

みんな「わあ」と歓声があがる。

少しずつ色づいたのだろう、

赤い実の方は、

ゆすら梅の酵母パンを夢見て、

天然酵母を起こしてみることにしました。

 

~天然酵母の起こし方~

 

 

 

ゆすら梅の実を、きれいに洗った瓶に入れ

水を入れます。

蓋をして、振り混ぜます。

室温25~28℃の場所に置いて、

2~5日、一日に2,3回瓶を振っては、

蓋を開けます。

そのうち、ゆすら梅の実が上に浮いてきます。

蓋を開けたときに、「しゅー」と勢いよく

泡が立ってきたら準備完了の合図。

そのまま冷蔵庫で、1~2日寝かせて完成です。

 

…さあ、自家製の酵母で、

パンを作っていきましょう♪

 

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天然酵母のパン

 

 

~材料~

A)

強力粉・・・・・・・・・200g

塩・・・・・・・・・・・一つまみ

酵母の液種・・・・・・・200cc

B)

強力粉・・・・・・・・・200g

酵母の液種・・・・・・・200cc

C)

強力粉・・・・・・・・・150g

全粒粉・・・・・・・・・30g

小麦胚芽・・・・・・・・30g

小麦ブラン・・・・・・・10g

きび糖・・・・・・・・・大さじ2

塩・・・・・・・・・・・小さじ1

オリーブオイル・・・・・大さじ2

 

~作り方~

1.タッパーにAの強力粉と、塩を入れ、

液種を加えたら、ゴムベラで混ぜます

室温25℃くらいの場所で、

一晩置きます

2.1にBの強力粉、液種を加えて混ぜ、

室温25℃くらいの場所に、

4時間置きます

3.ビニール袋に、Cの強力粉、全粒粉、

小麦胚芽、小麦ブラン、きび糖、塩を入れて

よく混ぜます

4.2に3、Cのオリーブオイルを加えて、

よく混ぜます

5.30分経ったら、4の生地をたたむように

上下を返します

この作業を2回繰り返します

6.ふくらんで倍になったら、

150gずつ、秤で計りながらカットして、

丸めましょう

7.10分、パン生地を休ませたら、

形を整えます

霧吹きで、水を吹きかけたら、

オーブンで1時間発酵させます

8.クープを入れて、

220℃のオーブンに入れたら、10分。

その後、210℃で5分焼きます

 

 

焼きたてのパンの香りで

台所に立つと、「世界一の幸せ」が何か

知ることができる、って思う。

パン屋さんで買うのだって、

それはもう美味しくない理由がないのだけれど。

ここまでの過程が楽しくて、

やめられない大人のままごと遊び。

あなたは、パンと何をお供に召し上がりますか?

 

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先日、若い彼女とバレエを観劇に行って、

すばらしいと思いました。

すばらしいと思うほど、

舞台をつくった多くの作り手の日々に

カーテンコールは届くだろうかと思いが馳せる。

作ることがもう、すばらしいのだ。

育てることがもう、愛おしいのだ。

台所から、小さく拍手したりして…

 

今日も、ありがとうございます。

華子でした。