生け花やフラワーアレンジメントなどのいわゆる「切り花」とガーデニングや盆栽などの「園芸」は、
花を材料にしていることは似ているのだけれどもその内容は全く異なっている。
フラワーデザイナー(切り花)の仕事の内容を観察していると、表現力がとても「強い」ということが感じられる。
園芸的に見るとかなり強引だ。
考えてみると切り花は花を材料にして「人」が自分を表現しているということに気付く。
芸術作品的なところもあり、そのものだったりもする。
花々を支配する。
対して園芸は、人の意思と自然の意思を融合させて庭をつくる。
自然は決して人の強引さには従わない。 それどころか手に負えない態度を表わす。
支配など出来ない。
切り花は過去に出来た自然の産物を用い最高潮の現在に表現する。
園芸は現在から未来のより良い結果を期待する。