大正時代(1924年)のお人形が
来てくれた。
タラ&ドラもびっくり。
名前は誉(ほまれ)君。
ポシェットは編んだ。
他、帽子も編んで
ポンチョを現在作っているところ。
アメリカに行っていて、
これまでのオーナーさんも
向こうの財閥のかただった。
私では完全に手が出ない価格で、
多嘉良が購入してくれた。
制作した高名な人形師さん、
修復した人形師さんも
亡くなられている。
活き活きとしていて、
さかんに話しかけて来る。
多嘉良の持っている歴史の本を
読んでいたり、とっても可愛い。
お人形に馴染みがない多嘉良ですら、
誉君が動いたり笑ったりするのを
感知している。
ガチガチの物資世界に囚われた人、
資本主義の大人の前では
お人形は、お人形のフリをする。
既存の価値観の人には、
アンティークドールは
「怖い」としか感じられない。
畏怖の感情がある時点で、
ちゃんと命が入っていることを
感じ取れているのだけど。
誉君は、
多嘉良の小さい頃の顔に似ている。
こんな服装で、ピアノの発表会に
出ている写真を見たことがある。
(当時のターチン6才)
最初に抱きしめた時に、
私が生まれた時のことも
娘が生まれた時のことも
見ていた、知っていたと
教えてくれた。
不思議な、ちょっと苦しいような
感動があった。
もちろん喜びも。
この子に出逢うまで、
生きた時間は本当に長かったな……
と感じたけれど、誉君は
もっと気の遠くなる時を
過ごして来たわけで。
神様のお人形達を、
もっともっと呼び集めたい。
お人形のお屋敷を作りたい。
お人形達は、
ご縁がある人の力になるから、
ご縁の橋渡しをして行きたい。
ご縁の橋になりたい。
と、また更に強く決意した。
お人形の簡単な修復は出来るけれど、
一から作ることは難しい。
沢山のお人形を生み出し、
作れるようになりたい。
tashu近郊の
お人形屋さんで習えるのだけど、
やっぱり人から教わるのが苦手で
どうしてもその通りに出来ない。
「既成」または「既製」のものが苦手だ。
独学でやって行こう。
YouTubeで、
恋愛成就を願う時の
ピアノの調べを出した。
ピアノ経験なしなので、
その場でお祈りしながら
指を載せているだけだけど。
お祈りの為の音色。